【ピカソとその時代】大阪の国立国際美術館で2023年5月21日まで開催中。写真撮影も可

大阪の中之島にある国立国際美術館で2023年2月4日(土)~5月21日(日)に開催されている『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』を訪れてきた。

『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』【公式サイト】

本展示会ではドイツにあるベルリン国立ベルクグリューン美術館のコレクション97点がまとめて紹介されているが、同美術館はドイツ生まれの美術商であるハインツ・ベルクグリューンのコレクションを収蔵展示する美術館として1996年に開館したらしい。

『ピカソとその時代』のタイトルにあるように、本展示会では、ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティなど、同時代に活躍した芸術家たちの作品が展示されている。

一部の作品を除いて写真撮影が可能だったので、以下に撮影した写真と共にご紹介したい。

国立国際美術館を訪れるのは今回が初めてだったのだが、JR福島駅から南に徒歩10分程度、2022年にできたばかりの大阪中之島美術館のすぐ裏(隣)にある。

国立国際美術館は近代的なデザインの地下に広がる美術館で、大阪中之島美術館に負けず劣らず存在感を放っている。

受付でチケット(一般2,100円)を購入し、ロッカーでバッグを預けて『ピカソとその時代』が開催されている地下3階の展示室へとエスカレーターで降りる。

バッグは手に持つタイプだと邪魔になるし(特に写真を撮る場合)、持ち込み可の場合でも預けた方が楽しめると思うが、展示会を見た後にグッズを購入するのであれば財布は持っていった方が良いだろう。

本展示会で来日した97点の作品のうち76点が日本初公開のようである。

ピカソ(パブロ・ピカソ)と言えば、バルセロナのピカソ美術館を訪れたのがきっかけで絵画好きになった思い出深い画家でもあるのだが、名作揃いのピカソ美術館はともかく、日本でこれまで訪れたピカソの展示会ではそこまで感銘を受けなかった画家でもある。

多作家のピカソは生涯に1万3,500点もの絵画作品を残したらしいから、作品の善し悪しもピンキリなんだろうけれど。

どうもこの人の作品を見るたびに、「精神分裂症」という言葉が頭に浮かぶんだよなぁ。

ピカソの他にはクレー(パウル・クレー)やマティス(アンリ・マティス)の絵画も多く展示されていた。

上の写真のような色彩豊かなクレーの作品はそれほど好みではないけれど、マティスの作品は結構好きかなぁ。

とりわけ、マティスの『ニースのアトリエ』には心奪われるものがあった。

ニースと言えば、ゴッホの名作『夜のカフェテラス』も同じく南仏のアルルだし、パリと同じく南仏にも芸術家を引き付けて止まない何かがあるのかもしれない。

絵画に加えて、ジャコメッティ(アルベルト・ジャコメッティ)などの彫刻作品もいくつか展示されていた。

彫刻作品にあまり目を奪われることはないけれど、ジャコメッティの『ヴェネツィアの女 Ⅳ』にはなんかグッとくるものがあったわ。

この日は平日のお昼時に訪れたのでそれほど混んではおらず、のんびりと1~2時間ほどで見て回った後、展示会のグッズを購入。

この日購入したのはお決まりの図録(2,800円)に、チョコレートクランチが入ったドイツ缶(1,188円)、クレーの型抜きバームクーヘン(756円)、そしてジャコメッティのブックマーカー(440円)。

美術館の地下2階ではメル・ボックナーのコレクション展が開催されていて同じチケットで入場できるんだけど、なんだか石が並べられていて凡人のおじさんにはよく分かりませんでした。

美術館内にレストランがあるなら遅めのランチを取って帰ろうかと思ったのだが、国立国際美術館内にあるレストランは去年閉店してしまったようである。

美術館内で食事を楽しみたい方は、隣の大阪中之島美術館内におしゃれなレストランがあるのでそちらを利用すれば良いだろう。

『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』、なかなか作品数も多く、西洋絵画好きには十分に楽しめる内容になっているのでおすすめだ。