2022年宮古島旅行の雑感

よく食べる島おでんたからのおでん盛り合わせ。こちらもイーザトにある

2年ぶりの宮古島旅行から大阪に帰ってきた。

以前は自宅から関空までの行き来にはJR茨木駅前から発着するリムジンバスを利用していたのだが、いつも比較的空いているこのバスはコロナ禍で運行停止になっているようで、今回は関空特急はるかを利用した。

塩豚とトマトと白ワイン@ガリンペイロ

塩豚とトマトと白ワイン@ガリンペイロ

関空特急はるかは数年前からJR高槻駅に発着するようになったのだが、JR高槻駅を出発して関西空港駅に向かう便は早朝しかなくてやや不便なものの、関西空港駅を出発してJR高槻駅に停車する便は夕方以降になるがそれなりにあるようだ。

関空から高槻までドア・ツー・ドアで1時間ちょいと便利なので、今後の旅行では行きはともかく帰りははるかを利用しようかと考えている。

京都駅にも大阪駅にも15分かからず、関空にも乗り換えなしで1時間ちょいで行けるという、さすがは我らがはにたんが住むビッグシティ・高槻。

牛焼肉丼とオリオンビール@島おでんたから

牛焼肉丼とオリオンビール@島おでんたから

入国規制も緩和されたせいか、関空では特にアジア系の外国人の姿が目立った。

関西空港駅ではるかを待っていると外国人に乗車場所を聞かれたりと、だんだんとコロナ前の日常に戻ってきているのを感じる。

はるかは外国人利用者も多く中国語が飛び交うのがネックでもあるのだが、新大阪駅や京都駅とは違い、高槻駅ではほとんど誰も降りないのがちょっと面白い。

池間島にあるお気に入りのプライベートビーチ

池間島にあるお気に入りのプライベートビーチ

つい先日まで短パンにサンダルだったのが、大阪に帰った翌日にはコートにマフラーと、12月も半ばになるとさすがに気温差が大きい。

関空から移動中はほとんどが屋内なのでそれほど気にならなかったものの、自宅に帰って夜になると寒さに震えている。

マグロのカルパッチョ@ボックリーのチョッキ

マグロのカルパッチョ@ボックリーのチョッキ

今回はコロナの影響で2年ぶりの宮古島滞在となったが、旅行自体も2年ぶりだった。

スーツケースの重量を超過したり、保安検査場で手間取ったり、宮古島滞在中に副鼻腔炎を患ったりと、どうも久しぶりの旅行ですっかり感が鈍ったのか、さんざん一人旅で世界を巡っていた頃からは考えられないミスを連発してしまった。

レオンランチ@レオン

レオンランチ@レオン

宮古島ではビーチなどの観光地はもちろん僕がよく利用するお店は以前から変わらないものの、コロナ禍にもかかわらず宮古島の開発は着々と進んでいるようで、ヒルトンホテルを始めとする新しいホテルや飲食店などが続々と増えているようである。

恐らくは数年後には中国人の団体観光客も戻ってきて、まるでハワイなどの国際リゾート地のように宮古島バブルが再燃するのではなかろうか。

バナナカクテルとイチゴ@果実家BAR

バナナカクテルとイチゴ@果実家BAR

僕はのんびりと綺麗な海を眺めるのと顔見知りの店員がいるバーなどで1人でゆっくりとお酒を飲むのを楽しみに宮古島を訪れているので、その環境がなくならない限りは今後も宮古島を訪れ続けるだろう。

日常生活から離れ、旅行中に綺麗な自然の景色や歴史ある街並みを眺めたり、お酒を飲んだり人と話したりしていると、何故か人生やビジネスに役立つアイデアがポンッと浮かんでくることが多い。

仕事や勉強のことばかり考えている平時とは、どうも脳の活動も異なっているようである。

砂山ビーチ

砂山ビーチ

宮古島で9年前から通っている大阪出身のバーのオーナーがある日こんなことを言っていた。

「僕は大教大付属中学(国立の進学校)に通っていて、周りは開業医の息子が多くて勉強にもついて行けず嫌やったけど、君がそんなところに行っていたらもうちょい馴染めたんちゃうかなぁ」

そんな彼が宮古島に移住してバーを経営し、かたや学校教育に馴染めず底辺校でさえ留年の危機に陥った僕が、今や頭脳をフルに使う仕事をしているのだから人生は分からないものである。

人の人生を決めるのは、環境なのか才能なのか努力なのか運なのかそれともその全てなのか。

いかついシーサー@ヘブンズドア

いかついシーサー@ヘブンズドア

一人でバーのカウンター席に座って飲んでいると、まれに同じく一人旅の人に出会い、意気投合して一緒に飲み歩いたりすることもある。

今回は馴染みのバーで飲んでいたところ、隣に座ったおじさんが奇遇にも僕のブログの読者であることが分かり、地元で飲食店を経営している彼は社会勉強のためにキャバクラに行きたいと言うので一緒について行くことにした。

宮古島の歌舞伎町とも言えるイーザト。昼間は閑散としている

宮古島の歌舞伎町とも言えるイーザト。昼間は閑散としている

宮古島のキャバクラでは、ほとんどが内地(本州とか)から来たリゾートバイトのお姉さんが働いている。

と言うのも、寮が付いているので働きながら長期滞在するには便利なのだろう。

どこか東南アジアのような趣があるイーザトの通り

どこか東南アジアのような趣があるイーザトの通り

僕は独身だしキャバクラに行くことに抵抗はないものの、そもそも面白くもなんともないところである。

香水の匂いを漂わせたどこか品性に欠ける女と「どこから来た」だの「宮古島ではどこに行った」だのとどうでも良い話を繰り返し、1杯1,000円はするであろうウーロン茶をガバガバと飲んでいるのを見ると怒りさえ湧いてくるではないか。

イーザトにある野咲家のステーキは美味い

イーザトにある野咲家のステーキは美味い

しかも隣に座ったのは足立区のヤンキー風のお姉さんと箕面のどこかメンタルを病んでいる風のお姉さんだった。ここは一体どこなのですか。

都会での昼の仕事を辞めてまで宮古島の夜の街に行き着いた人は、どうも訳ありの人が多いように見える。

よく食べる島おでんたからのおでん盛り合わせ。こちらもイーザトにある

よく食べる島おでんたからのおでん盛り合わせ。こちらもイーザトにある

キャバクラの料金は飲み放題で1時間3,000~5,000円程度、それに加えてお姉さんの飲み代が1杯1,000円とかしたりするので、1時間で7,000~8,000円くらいになることが多いだろうか。

たまに暇つぶしに訪れる分には良いが、お姉さんとの会話はイマイチ盛り上がらないので、ダイニングバーで顔見知りの店員と話しながら美味しいものでも食べていた方がはるかにコスパが良いし楽しめる。

ペペロンチーノ@ボックリーのチョッキ

ペペロンチーノ@ボックリーのチョッキ

しかし、宮古島でも物価高騰の波に押されてか、2年前に比べると飲食店の価格は軒並み値上がりしているようであった。

そばの値段が500円から600円、バーのドリンクの値段が700円から800円と一見大したことはないように思えるが、毎日外食をする身としては地味にダメージが蓄積する。

池間島から池間大橋と大神島を望む

池間島から池間大橋と大神島を望む

それでも、今回滞在した宮古島令和ホテルは1泊2,000円(長期滞在の場合)と激安で、新しく宮古島で滞在する常宿が見つかったのは今回一番の収穫だった。

オフシーズンであれば1ヶ月滞在しても約6万円で飛行機代も往復で3~4万円程度だから、生活費が多少かかっても現地でしっかりと仕事をすれば持ち出しなしで宮古島生活ができそうである。

カツ丼@大和食堂

カツ丼@大和食堂

ただ、今回の滞在中もそうだったが、僕が毎年宮古島を訪れるオフシーズンの11月はとにかく北風が強くて雨も多い。

来年もまたコロナ禍で海外に行きづらい状況が続いたら、3月くらいに宮古島に滞在するのも良いかと思っている。

カツカレー@レオン

カツカレー@レオン

もはやコロナなんて気にしたところで貴重な人生の時間の損失にしかならないと思うのだが、まだどこか海外旅行に行きづらいのは心理的なハードルがあるからだと思う。

と、スマホに残っていた写真を使いたかったのでとりとめもない文章を書いたが、約2年ぶりに友人にも会えたし宮古島の食や風景も十分に楽しむことができた。

昔からある砂山ビーチの風景

昔からある砂山ビーチの風景

来年はコロナ禍も厄年も終わって、良い年になりそうな気がしてならない。

宮古島もまた来年までサヨナラだ。