曇り空の日に宮古島をレンタルバイクで一周した話

竜宮城展望台から来間大橋と宮古島を望む

宮古島に滞在中、東京から友人のB太郎が遊びに来たのでレンタルバイク2人乗りで島を巡ってきた。

沖縄の離島を訪れた際は、島のサイズに応じてバイク、自転車、徒歩などで必ず一度は島を巡ることにしている。

宮古島は一周すると100kmくらいはあるので、自転車だときついが一人旅であれば原付でのんびり走れば十分である。

来間島から宮古島を望む

来間島から宮古島を望む

友人がいるときは、元バイク乗りとしてはせっかくなので大型バイクでもレンタルしたいところであるが、今回は宮古島滞在中に副鼻腔炎になり少し体調が悪かったので、ギアチェンジをしなくて良い楽なスクータータイプの250ccのバイクをレンタルすることにした。

平良市街地でバイクをレンタルする場所と言えば、原付であれば「富浜モータース」、大型バイクであれば「BIGJoy宮古島」を僕はよく利用する。

宮古島は過去にも何度かバイクで島を巡って過去記事にもアップしているのだが、せっかくなので今回曇り空の下で巡ってきた島の様子をご紹介したい。

必ず訪れたい与那覇前浜

必ず訪れたい与那覇前浜

宮古島を巡る際の定番コースと言えば、平良市街地から南に国道390号線を走って「東洋一美しいビーチ」として知られる与那覇前浜(よなはまえはま)を訪れ、そこから来間大橋を渡って来間島(くりまじま)を巡り、その後は島の南部を横断する県道235号線を東に走って名勝の東平安名崎(ひがしへんなざき)を目指すのが定番中の定番コースだろうか。

冬期は北風が強くて、とりわけ天気の悪い日は伊良部大橋をバイクで走るのは飛ばされそうで怖いのだが、車であれば伊良部大橋を渡って伊良部島の綺麗な海を眺めながら巡るコースもおすすめだ。

この日は定番コースで、与那覇前浜から来間島、東平安名崎を目指して最後に博物館に寄ってから市街地に戻ってくることにした。

さすがに「東洋一美しいビーチ」と呼ばれているだけあって、与那覇前浜は海の色と砂浜の質共に、僕がこれまで訪れた世界中のビーチの中でも一番と言って良いほど美しい。

与那覇前浜

与那覇前浜

あえて与那覇前浜のマイナス点を挙げるとすれば、対岸に来間島があるせいかやや広大感に欠けるのと時期によっては夕日が隠れること、サンゴ礁が少なくシュノーケリングには向いていないこと、夏場は賑やかなことだろうか。

与那覇前浜には数年前から海の家らしき飲食店がオープンしているのだが、ここでランチをいただくことにした。

宮古島では珍しいバターチキンカレーをいただく

宮古島では珍しいバターチキンカレーをいただく

食事メニューの値段はやや高めであるが、バターチキンカレーは野菜とお肉がふんだんに盛り込まれており、インドで散々本場のバターチキンカレーを食した僕でも納得の味わいだった。

ここではBBQ(バーベキュー)もできるようなので、与那覇前浜の美しいビーチを眺めながら焼き肉に興じるのも良さそうだ。

海の家からビーチを望む

海の家からビーチを望む

ランチを取っていると、何やら大阪の南部によく見られそうな奇妙な服装をしたウェーイ系の若い男性2人が現れてビールを飲み始め、後から若い女性3人が合流してバーベキューを始めたようだ。

これがダニング=クルーガー効果なのか、大学生など20歳前後の若い男性の根拠のない無敵感がどうも苦手なのであるが、見ている分にはなんとなく面白い。

しかし、若い男というのは若いというだけで若い女と遊べるからうらやましいな畜生

そんな若者たちを遠目に、若い頃はさぞイケメンともてはやされたであろう孤独なアラフォーのおっさん2人はバイクにまたがり来間大橋を渡った。

来間島はまだまだ素朴な風景が広がる小さな島であるが、集落にある竜宮城展望台から見る景色は宮古島の中でもトップクラスに美しい。

竜宮城展望台から来間大橋と宮古島を望む

竜宮城展望台から来間大橋と宮古島を望む

この日は悪天候だったこともあり、サクッと来間島を後にして雨が降り出す前に東平安名崎を目指すことにした。

来間島から、海岸線沿いに伸びる県道235号線を東に走る。

東平安名崎へと向かう道中には、うえのドイツ文化村やイムギャーマリンガーデン(ここから見る海も格別だ)などがあるので、時間がある方は立ち寄るのもおすすめだ。

東平安名崎の入り口では、以前には見かけなかった300円以上の「入場協力金」を徴収する人たちがいた。

どうやら環境保全に使われるらしいが、任意である協力金という名目にもかかわらず、結構ガツガツ来られたような気がする。

東平安名崎には先端に灯台があり、灯台を登るには別途300円がかかる。

灯台には過去に何度も登ったことがあるのでこの日はパスしたが、東平安名崎はさすがに名勝として知られるだけあって、地上からでも十分に雄大な景色を眺めることができる。

東平安名崎の先端

東平安名崎の先端

もちろん実際に境目が見えるわけではないのだが、東平安名崎からは右手に太平洋、左手に東シナ海と境界線が綺麗に引けるようだ。

東平安名崎から大海原を望む

東平安名崎から大海原を望む

しかしこの日は雨こそ降らなかったものの、嵐を呼ぶ男・B太郎がいるせいか風が強くて悪天候で、波も高く台風下の与那国島を思わせるほどの荒々しい光景が広がっていた。

岩が転がるワイルドな風景

岩が転がるワイルドな風景

東平安名崎を後にし、今後は島の東の海岸線を北へと走り、宮古島市総合博物館に立ち寄ってから平良市街地に戻ることにした。

宮古島市総合博物館。宮古島の歴史、文化と風土に関する資料が展示されている

宮古島市総合博物館。宮古島の歴史、文化と風土に関する資料が展示されている

市街地に戻らずそのまま島の東の海岸線を北に走り続けると、池間大橋を渡って池間島に行くことができる。

池間島周辺には綺麗なサンゴ礁の海が広がっているので、時間が余った方は池間島を巡るのもおすすめだ。

やはり市街地から離れた宮古島の海は抜群に美しいので、特に晴れた日には島を巡って宮古ブルーを存分に楽しみたいものである。