今日は良い天気だったので、市街地にある「じんく屋」でランチを取った後、トゥリバー地区まで散歩して建設中のヒルトンホテルを見に行くことにした。

「じんく屋」のチャーハンセット
食後にファミマでホットコーヒーを購入し、のんびりと歩きながらトゥリバー地区を目指す。
ここ数日は副鼻腔炎に苦しんでいたのだが、薬局で購入したチクナインが効いているのか、鼻の奥にやや炎症が残っている程度で以前ほどの苦しみはない。
短期間でも病気を患ってみると、健康の有り難みが分かるものだ。
宮古島の市街地中心部からトゥリバー地区までは、歩いて3km程度である。
この日は最高気温が25度程度と、短パンにサンダル、長袖リネンシャツにハットで心地良い陽気である。
と思ったがやはり南国、気温は丁度良くても晴れていると照りつける日差しが暑い。

道路からパイナガマビーチを望む
先週、例年のごとく東京から友人のB太郎が遊びに来ていたのだが、彼がいた4日間はほぼ嵐だった。
天候不良に加えて体調不良も重なってB太郎の疫病神説が出ているのだが、実際のところ彼が帰ってからの晴れ率は70%を超えている。
この日は午前中に1日分の仕事を終わらせていたこともあり、体調も良く晴天の下で海を見ながらのんびりと歩いているだけで幸せを感じる。
お金があっても時間がなければ不幸せ、時間があってもお金がなければ不幸せ。
生まれついての資産家でもなければこのような悩みは避けられないものだが、宮古島にいると何事もほどほどで良いのだという気持ちになるから不思議なものである。
ヒルトンホテル(ヒルトン沖縄宮古島リゾート)の建設が進んでいるトゥリバー地区と言えば伊良部大橋の手前にある埋め立て地で、以前までは驚くほど何もなかったところである。

少しずつ開発が進むトゥリバー地区
しかし、以前までは市街地の少し高い地点からだと伊良部大橋を望むことができたのだが、ヒルトンホテルがあることによって、伊良部大橋のかなりの部分とその向こうの海が隠れてしまった。

トゥリバー地区にあるみやこサンセットビーチ
市街地のアパートやホテルを利用する人たちの景観を遮るように立つヒルトンホテル、金に物を言わせた外資らしいやり方だと思った。

トゥリバー地区に建設中のヒルトンホテル
まぁ、これだけの土地を売ってしまう宮古島市もどうかと思うのだが。
宮古島市も昔は夕張市のように財政破綻の危機に瀕していたと聞くが、魅力的な観光資源があるにもかかわらず京都と同じように財政危機に瀕するのは政治が悪いのではないかと疑ってしまう。
ヒルトンホテルが建設中なのを知ったのは、よく行くバーで飲んでいたところ、たまたま隣に座っていたヒルトンホテルで電気工事に携わる沖縄本島から来た若者から話を聞いたからだ。

さすがのヒルトンホテル。塩害ですぐに錆びないか心配である
彼は週6~7日のペースで、朝6時半起きの夜12時頃まで働いているらしい。
まさに現代の蟹工船(ブラック企業)だが、そんな犠牲を元にヒルトンホテルは来年(2023年)開業するそうだ。
一見ラグジュアリーなリゾートホテルに見えるが、ヒルトンホテルが建つトゥリバー地区から見る海なんて、大阪湾や東京湾に比べるとレベルこそ違うものの宮古島の中では綺麗でも何でもないし、埋め立て地だけあってビーチの砂もイマイチだ。

ヒルトンホテルの客室から予想される眺め(※1階から)
しかし、ここからは伊良部大橋の向こうに沈む夕日が綺麗に見えるし、ホテルの高層階からの眺めも格別だろう。

夕暮れ時のみやこサンセットビーチ(※数年前の写真)
ヒルトンホテルにはプールやルーフトップバーに加えて結婚式場もあるそうなので、僕も2~3年以内にここで結婚式を挙げるのを目標に頑張ってみようかしら。
市街地から見るとすっかり景観の邪魔になっているヒルトンホテルだが、トゥリバー地区なんて元々何もないところだし、自分が将来利用することを考えると近場にリゾートホテルができるのも悪くないかもしれない・・・
そんなことを考えながら市街地にある1泊2,000円のホテルに戻ってくると、いつの間にか玄関に施されていたクリスマスの飾りにほっこりとさせられた。

ホテルの満足度は必ずしも金額に比例しないものだ
気が付けばもう12月である。
来年宮古島に長期滞在することがあったら、1泊だけ数万円のヒルトンホテルに泊まって、残り1ヶ月で数万円の令和ホテルに泊まるのもオツかもしれない。