アフターコロナで読んだ本まとめ⑭

にゃんだよ

はじめに

精神医学、脳科学や心理学の本が好きだ。

テーマは発達障害でも、認知症でも脳の構造でも行動心理学でもIQでも良い。

昔、司法書士試験の勉強をしていた時に一種のゾーンに入った最終段階で感じたのは、どの分野の勉強をしていても行き着く先は人間の脳みその勉強だと言うことだ。

試験問題を作ったのは人間、そもそも言葉を作ったのも人間である。

まだまだ未知の事柄も多い脳の勉強は人間の存在の探求をしているようで、果てしないロマンを感じる。

生まれ変わったら、精神科医、脳科学者、脳外科医、数学者あるいは物理学者になりたいと本気で思っている。

僕なんかはアラフォーになってようやくそれなりに知能が高いことが判明したものの凹凸もあるので、純粋だった小さい頃は周囲と話が合わず学校生活にも苦労したものだ。

その結果、ほとんど授業を聞かずに高校を卒業したわけだが、英語(洋楽)が好きだった僕はふと大学受験を思い立ち、1年しかなかったので入りやすい私立の文系に絞ったという過去がある。

元々は数学や物理が大好きで、中学校の時の自分に憑依することができればしっかりと勉強して東大でも目指すだろう。

今僕が司法書士試験や司法試験に挑戦しているのも、自分の能力(脳力)を証明したいという思いもあるからだ。

やはり教育には環境(特に周りの大人の理解)が大事で、IQ130以上の団体であるメンサの会員に中卒や引きこもりが多いというのも頷ける話である。

学校生活なんて僕にとっては監獄生活と同様で、良かったことと言えば非行少年の気持ちや彼らとの付き合い方がなんとなく分かるくらいである。

にゃんだよ

にゃんだよ

サッカーワールドカップを見ていると、Jリーグブームで休憩時間や放課後にサッカーばかりやっていた中学校時代を思い出した。

しかし、スペインがモロッコに負けたのにはビックリ。

そういや、今から3年前の最後の海外旅行はスペイン経由のモロッコだったけど、ハングリーなモロッコ人怖かったもんなぁ。

色鮮やかなシャウエンのメディナ

【旅行記ブログ記事まとめ】スペインのアンダルシアからモロッコのシャウエンへ一人旅

2019年11月17日

それはともかく、サッカー日本代表お疲れ様でした。

『正直不動産』大谷アキラ、夏原武、水野光博


出典:amazon.co.jp

とある不動産会社の営業マンである永瀬財地は、嘘をも厭わぬ強引な手法で会社の売上ナンバーワンを達成してきた。

しかしある日、建設予定地で地鎮祭(じちんさい。工事前に行う安全祈願の儀式)を行う際にその土地にあった碑を壊したところ、祟られたのかそれ以来全く嘘がつけなくなってしまった。

金のために都合の悪い事実を告げず言葉巧みに契約に持って行く海千山千の者が集まる不動産業界において、正直者になった永瀬財地は売上が下がり苦戦するようになるが、やがて顧客のことを考えた正直な営業手法が実を結び始める。

不動産業界について楽しく学べるこのマンガ、不動産業界に携わっている方や興味がある方はもちろん、宅建士や賃管士などの受験勉強をしている方にもおすすめだ。

『80歳の壁』和田秀樹


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著者は東大医学部卒で老年医療に携わる精神科医だ。

人間80歳を超えてくるとガン・認知症やその他の病気になるのは当たり前とも言え、調子が悪いからとすぐに病院に行って手術をしたり大量の薬を服用したりすると身体の他の部分に与える悪影響も多く、医者にかからない方が返って長生きできると説く(もちろん、手術や薬が必要なケースもある)。

確かに平均寿命を考えると80代なんていつ死んでもおかしくないんだから、健康のためだからと言って我慢するよりも、やりたいことをやり、好きなものを食べてお酒も好きなだけ飲んだ方がストレスなく楽しく生きられ、結果として長生きできそうな気もする。

僕もおじいちゃんになっても学ぶのをやめず、杖をついてでも日本一周の旅に出ようと考えていたのはあながち間違いではないかもしれない。

病気や体調不良に抗うのではなく、それらと共に残りの限られた人生をいかに楽しんで生きるか。

生老病死について考えさせられる一冊です。

『こころの葛藤はすべて私の味方だ。――「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教え』チョン・ドオン


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韓国の精神科医・精神分析家で、ジークムント・フロイトに支持する著者。

本書は韓国でベストセラーになった一冊だが、平易な語り口で読んでいると精神分析を受けているかのような感覚になる。

ただ、翻訳文で魅力が低減されているせいもあるかもしれないが、特に印象に残っている部分はなく、書かれている内容も真新しさを感じない。

これならフロイトの本を読んだ方が良いかな。

『バカと無知―人間、この不都合な生きもの―』橘玲


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「人間は生存するために徒党を組むが、性愛を獲得するために足を引っ張り合う」などのような、一見矛盾するような不都合な真実が実験結果を交えて論理的に考察されている。

著者の文章は相変わらず独特で楽しく読めたけれど、うーん、すまん。旅行中に連日酒を飲んで脳がスカスカになっているせいか、読んだ内容に関する記憶の想起が上手くいかないや(つまり、ほとんど覚えていないということ)。

ところで先生、二日酔いでベッドに横たわりボーッと天井を眺めている時の脳の状態はデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼んで良いのでしょうか?