【予備試験】意外と面白い行政法の学習1回目が終了

ホーチミン市役所

「行政法」という名の法律が存在するわけではないのですが、行政法とは国や地方公共団体などの行政機関と私人(国民)との関係を規律する法律群を指します。

行政手続法、行政事件訴訟法、個人情報保護法、国家賠償法など・・・

行政法は司法書士試験の科目ではなく、行政書士試験の受験勉強をしていたとき以来なのですが、以前はどこか抽象的で退屈な科目だと感じていました。

しかし、ある程度法律を勉強してから再度行政法を勉強すると、私の好きな憲法と関連が深く憲法の理念を具体化した法律群であることが分かり、とても面白く感じます。

憲法や行政法って、法律の初学者にはどうしても分かりづらい部分があるんですよね。

さて、司法試験予備試験に向けた行政法の学習1回目が終了したので、これまでと同様に自分の備忘録を兼ねて使用したテキストや勉強法を記載したいと思います。

行政法の勉強は数年ぶりなので、まずは初心者向けのテキストで全体像を把握しました。

『伊藤真の行政法入門』は1冊目に読むのは非常におすすめですが、憲法の著書などで安倍元総理をよく批判していた伊藤真さん、暗殺や国葬についてはどう思っているんでしょうかね。


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『憲法ガール』で有名な弁護士・大島義則さんの『新人弁護士カエデ、行政法に挑む』もストーリーで行政法を楽しく学べます。


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メインで使用しているテキストはWセミナーの『逐条テキスト』です。


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私は現在のところ他の予備校テキストは使用していないのですが、『逐条テキスト』は条文に詳しくなるし読みやすく、他の法律試験でも有益じゃないかと思います。

行政法は思ったよりも面白かったので、最も有名な基本書とも言える東大卒の学者コンビによるサクハシの『行政法』も読みました。


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他の学者本と同様、最初はイマイチ掴みづらいのですが、読めば読むほどスルメのように味が出てきます。

本を読みながら並行して『スタンダード100』で論文式の勉強を進めました。


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司法試験の過去問は問題文・模範解答文・解説文ともにやたらと長い(1問で数時間かかる)ので、予備試験に向けてひとまずは司法試験の過去問を除いた全ての問題を読んで考えた上で解答文をゴリゴリ書き写しました。

行政法は憲法や民法ほど深くないのか、勉強していてあまり負担は感じなかったので、予備試験で得点源にするには良い科目かもしれません。

定番の『判例百選』も買ったのですが、判例自体は他のテキストにも載っているし、『判例百選』は本のサイズも大きく学者の解説がだらだら長くてイマイチ読む気になれません。


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試験に受かるだけなら要らないような気もするのですが、他の受験生の方は『判例百選』は読んでいるのでしょうか?

なんだか法律家らしく見えるのでほぼ事務所の飾りになっているのですが、仕事の合間にでも読み進めたいと思います。

とりあえず行政法が終わったところで、次は商法(会社法)の勉強に入る予定です。

会社法は司法書士試験でガッツリと(それこそ泣きそうなくらい)勉強して短答は恐らく司法書士試験の方が難しいと思いますし、司法書士の実務にも役立つ科目なのでモチベーションを保ってサクサクと勉強できるのではないかと思います。

短答式試験は来年の7月、論文式試験は来年の9月ですが、頑張れば50%くらいの合格率まで持っていけるのではないかと勝手に考えています。

私は無職ではないので合格を焦っているわけではないのですが、早ければ早いに越したことはないですからね。

司法書士試験は合格者の平均年齢がもはや40歳を超していて、アラフォーの私でも新人研修に行ったら周りは更におっさんばかりだった(女性は意外と若い人が多い)という面白い話があるのですが、司法試験は元々が法曹志望の若いエリートが多いというイメージですね。

それはさておき、気温が下がって勉強しやすい今のうちに追い込んでおきたいと思います。