【THE GREATS】神戸市立博物館でスコットランド国立美術館収蔵の名作を鑑賞

右が『卵を料理する老婆』

神戸・三宮の神戸市立博物館で開催中の特別展「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」を訪れてきた。

開催期間は2022年7月16日(土) ~ 9月25日(日)ともう終了間近なのだが、神戸市立博物館は始めて訪れたこともあって以下に簡単にご紹介したい。

本特別展では、スコットランド国立美術館に収蔵されているベラスケス、レンブラントやルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史の巨匠たちの作品が展示されている。

「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」【公式サイト】

JRの高槻駅から三ノ宮駅までは新快速だと乗り換えなしで40分程度なので思ったよりも近いのだが、運賃が820円と兵庫県に入ると突然跳ね上がるのはなんとかならんのか。

この日は平日の昼間だったので電車も空いており、本を読んでいるとすぐに三ノ宮駅に到着した。

三宮を訪れるのは数年ぶりだ。神戸地方法務局に司法書士試験の願書を提出しに行ったときか、スカイマークに乗るために神戸空港を訪れたとき以来だろうか。

神戸市立博物館は三ノ宮駅から徒歩で10分くらい。

この日は最高気温が33度くらいと相変わらず暑い日だったが、湿気が少なくカラッとした陽気のせいか、はたまた海からの潮風のせいか、歩いていてもそれほど汗はかかなかった。

さすがに神戸一の繁華街だけあって、三宮の駅前は歩行者も多い。

最近は耳からシメジのようなものを垂らしている人をよく見るけれど、あれはApple製品も含めた最近のイヤホンのトレンドなんだな。

手のひらにはかまぼこ板を乗せて耳からはシメジを垂らす。ジョブズよ、これがあなたの夢見た未来ですか。

いくら物質的に豊かになったところで、中世よりも現代の方が必ずしも幸せとは言えないと思うんだよなぁ。

かつて外国人居留地だった地域にある神戸市立博物館はなかなかおしゃれな外観で、アテネで訪れた博物館を思い出した。

神戸市立博物館。獲物を狙う変質者の像、ではない

神戸市立博物館。獲物を狙う変質者の像、ではない

1,800円の当日券を購入して入場。

この日は平日にもかかわらず、人の多い三宮だからか、開催終了間近だからか、それともそれほど魅力のある展示会なのか、博物館内は結構混雑していた。

神戸市立博物館の内部

神戸市立博物館の内部

ひょっとすると、エリザベス女王が死去されたことも関係しているのかもしれないなぁ。

展示会の作品は撮影禁止だったので載せられないが、西洋らしくキリスト教をテーマにした絵画や貴族の絵画が多く、「THE GREATS(巨匠たち)」の名の通りで思ったよりも素晴らしい作品が多かったよ。

身体よりもサイズの大きな絵画も何点かあって圧倒されたわ。

平日の昼間なのもあるけれど、この日の来場者はとりわけ主婦と思われる中年女性が多かった。

立ち止まって眺めているとおばはん中年女性は後ろから圧力をかけてくる人もいるし、何故かほとんどみんなメガネを掛けているし、観光地の中国人観光客を連想させて(まぁ、経験上日本人団体観光客もそれほど大差はないが)、神戸マダムの上品なイメージは吹っ飛んだわ。

人の多さにはやや辟易させられたけれど、それでも作品は目を引くものが多くて十分に楽しむことができた。

とりわけ、スペインの画家であるディエゴ・ベラスケスの『卵を料理する老婆』は印象に残っている。

右が『卵を料理する老婆』

右が『卵を料理する老婆』

1時間以上かけて見て回った後、出口先に設けられているショップでお土産を購入。

図録(2,500円)、ぐでたまのシール(440円)とたまごボーロ(1,080円)

定番の図録は外せないのだが、それ以外のお土産はよほど惹かれたものでないと買うまいと決めていたところ、ぐでたまとコラボしたグッズが販売されていたのでぐでたまファンとしては買わざるを得なかった。

なぜぐでたまなのかとも思ったが、どうやら『卵を料理する老婆』とかけているようだ。

神戸市立博物館内にはアートに囲まれた異国風のおしゃれなカフェがあり、ランチをとって休憩してから帰ることにした。

この日のランチにいただいたのは、「神戸ポークハムと六甲マッシュルームのクロックムッシュ」のセット。

クロックムッシュのセット(1,980円)。展示会のチケットで10%割引になった

クロックムッシュのセット(1,980円)。展示会のチケットで10%割引になった

クロックムッシュってなんでんねん?と思ったが、フランス初のホットサンドイッチのことらしい。

ハムのチーズトーストにも見えるが、さすが神戸、しゃれているぜ。

クラシックな油絵を眺めた後にクロックムッシュをいただく、アラフォーの脂ぎったムッシュ。相変わらず、平日の美術館では孤独なアラフォーの男は少数派である。

クロックムッシュ、シャキシャキした野菜もコーヒーもなかなか美味しかった。

デザート(マカロン?)はネチョネチョしていた。

しかし、美術館は入場料自体は安いけれど、図録などのお土産を購入して食事もすると、すぐに1万円くらいになってしまうな。

それでも旅行に比べるとお金はかからないし、絵画を眺めていると荒んだ心が癒されるので趣味としてはおすすめだ。

神戸市立博物館と「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」、混雑していることを考慮に入れても、十分に訪れる価値はあった。

間もなく開催終了なのでまだ訪れていない方は是非。