大阪中之島美術館で2022年7月23日(土)~10月2日(日)まで開催されている「展覧会 岡本太郎」を訪れてきたので、以下に展示作品の写真と共にご紹介したい。
岡本太郎と言えば、大阪府民にとっては大阪万博の「太陽の塔」でお馴染みだ。
しかし、そもそも万博は僕の生まれる前だし西洋絵画好きにとって岡本太郎展はそれほど惹かれなかったものの、この日は司法書士制度150周年を記念するイベントが近くで開催されていたので、そのついでにサクッと訪れることにした。
日曜日だったのでそれなりに人出は多いと覚悟していたものの、思っていたよりもさらに混雑していてまるでテーマパークである。
みんなそんなに岡本太郎が好きだったのか。
この日はイベントに参加するためスーツのジャケットを着ていた(バッジを付けるにはジャケットを着ざるを得ない)。
さすがにネクタイまで締めてはいなかったものの、最高気温が35度にもなる猛暑の日ですぐに汗だくになる。
ちなみに、僕は若い頃に肺気胸になり息ができず軽く死にかけたことがあるので首を絞めるネクタイが苦手である。
ネクタイの存在意義が全くもって分からないのだが、これって犬の首輪みたいなものですよね?
余談はともかく、大阪中之島美術館はJR福島駅からだとタクシーでワンメーター(600円だった)で行けると思うので、真夏に歩きたくない方にはおすすめだ。
大阪中之島美術館には長蛇の列ができていたものの、当日券(1,800円)で無事に入場することができた。
しかし、家族連れや若者も多い日曜日の美術館にスーツはさすがに浮いているな。
少し視線は気になるが、バッジをしていると関係者に見えなくもないのでそれらしく振る舞っておくことにしよう(バッジを外すと紛失する可能性があって面倒くさい)。
岡本太郎展は写真撮影が可能なのだが、以前京都で訪れたポンペイ展といい、写真撮影が可能でどこか世俗的な展示会は人で溢れている傾向があるように思う。
ブログやSNS的には良いんだろうけど、作品は図録(展示品のカタログ)を買ったら見直すことができるし、静寂に包まれて絵画を眺めるのが好きな身としては写真撮影はない方が良いように思う。
でも、今はコロナで会話が制限されているせいもあるかもしれないが、美術館の客は基本的にマナーが良い人が多い気がする。
岡本太郎はパリ留学時代にピカソの作品に影響を受けただけあって、絵画にはピカソを連想させるものも多い。
展示されている絵画は思っていたよりもずっと良かったのだが、色使いは黒が多くてどこか陰鬱な気持ちにさせる。
沖縄・久高島の神事であるイザイホーの映像なんかも流れていたけど、岡本太郎ってイザイホーの取材をしたときに墓を暴いて撮ってはいけない写真撮って問題になったんじゃなかったっけ?
真相は分からないけど、久高島を訪れたときにそのイメージが強くてあまり好きになれなかったんだよなぁ。
彫刻作品よりも絵画作品が多くて思ったよりも楽しめたのだが、時間があまりなくて人も多かったのでサクサクと見て回る。
岡本太郎ファンではなくとも絵画好きであれば十分に楽しめると思うので、時間がある方は平日に来てゆっくりと鑑賞することをおすすめしたい。
美術館内には岡本太郎展のグッズを販売しているショップも設けられていたが、レジには長蛇の列ができていてショップ内も歩けないほどだったので、図録だけ購入することにした。
どこかに放置されたまま日の目を見ることのない海外旅行のお土産と同じく美術館のグッズの多くは使い道に困ることがほとんどだから、混雑していてゆっくり見る暇もなく逆に良かったと思うよ。
日曜日の混雑ぶりには辟易させられたが、大阪中之島美術館の岡本太郎展、絵画はかなり魅力的だったので訪れる価値ありだ。