はじめに
2022年5月15日で沖縄が本土に復帰してから50年になる。
現地の人の中には様々な意見があるかも知れないが、現在ウクライナで起こっている戦争なんかを目の当たりにすると、世界でも有数の美しさを誇る沖縄の海が日本であって本当に良かったと思う。
コロナ収束後に予想される世界中からの観光客の激増、離島における少子高齢化問題、地球温暖化によるサンゴの白化など様々な問題はあるが、沖縄の美しい自然と海は未来に残していかなければならないと現地を訪れるたびに思う。
このブログは元々は旅ブログだったのだが、コロナ禍になってから海外は元より沖縄にも長らく訪れていない(ここ2年の旅行と言えば、2020年10月に宮古島を訪れたくらい)。
そろそろコロナを気にすることなく旅行に行ける日が来ることを願いながら、本記事では、僕が今まで訪れた沖縄のビーチの中でもとりわけその美しさが印象に残った5つのビーチをご紹介したい。
1. 与那覇前浜(宮古島)
「東洋一美しいビーチ」として知られることはもちろん、どこかの記事では「世界一美しいビーチ」と書かれていたように思うが、沖縄だけではなく紛れもなく日本を代表するビーチである。
パウダースノーのフカフカとした砂浜にどこまでも透明度の高い海は他のビーチの追随を許さず、いつ訪れてもため息が出るほど美しい。
実は初めて訪れた沖縄が宮古島であり、このビーチが目の前に広がるホテルに泊まったので、与那覇前浜は初めて沖縄で訪れた思い出深いビーチでもある。
それ以来、沖縄の中でもとりわけ美しい海が広がる宮古島の虜になると共に、世界を色々と旅してみてもここより美しいビーチは見つからないという「初恋の相手がベスト」という状態をもう20年近く経験している。
2. ニシ浜(波照間島)
日本最南端の有人島である波照間(はてるま)島。
人口数百人程度の小さな島で、小さな集落を取り囲むようにサトウキビ畑とサンゴ礁の海が広がる素朴な光景には心が洗われ、何にもないにもかかわらず何度でも訪れたくなる沖縄の中でもとりわけ魅力的な島だ。
そんな自然豊かな島を代表するビーチが港近くに位置するニシ浜である。
見渡す限り白い砂浜が続きサンゴ礁の海が前面に広がる広大なニシ浜はシュノーケリングをするのにも最適で、1日中いて景色を眺めているだけでも飽きることはない。
3. イダの浜(西表島)
西表(いりおもて)島の西側に位置する、人口50人程度の船でしかアクセスできない陸の孤島「船浮(ふなうき)集落」。
そんな集落からさらに山道を越えたところにあるイダの浜にはまさに原始そのものの自然が残っている。
船浮集落に渡る船には僕に加えて地元のおじさん1人、フランス人の家族3人、そしてイギリス人1人と何故か外国人の方が多い状態になっていたが、山道を数百メートル歩いてイダの浜に出た瞬間、ついに与那覇前浜を超えるビーチに出会えたかと思うほどの衝撃を受けた。
海と砂浜の原始的な美しさはもちろん、背後にはジャングルが迫る映画「ザ・ビーチ」を彷彿とさせる秘境感、そして足元には今まで見たことがないほど無数のヤドカリと、多くの観光客が訪れるような有名なビーチでは味わうことのできない極上のビーチである。
4. ニシバマ(阿嘉島)
沖縄の中でも一二を争うほどの海の美しさでファンも多い沖縄本島周辺にある慶良間(けらま)諸島。
慶良間諸島のビーチはどこも美しいが、とりわけ印象に残ったのが、阿嘉(あか)島にあるニシバマ(漢字で書くと北浜)である。
阿嘉島の海中の美しさは沖縄一と称する人も少なくないが、ニシバマの海の色は自然の造形物とは思えず、バスクリンを入れたわけでもなくまるで芸術家が絵の具を雑に塗りたくったみたいになっている海の色のコントラストは一見の価値ありだ。
5. はての浜(久米島)
久米(くめ)島の沖合に浮かぶ砂浜でできた無人島・はての浜。
そりゃ、人間が住んでいない沖縄の無人島なんて美しいに決まっている。
沖合に浮かぶはての浜はまさに「地上の楽園」と呼ぶにふさわしく、簡易設備や売店も設けられているので、1日中砂浜でのんびりとしたりシュノーケリングを楽しんだりすることができる。
パラソルの下のチェアでビールを飲みながら海を眺めるのはまさに至福のひとときで、いっそパソコンを持ち込んで毎日ここに来て仕事をしてやろうかと思ったくらいである。
おまけ
以上、おすすめの沖縄のビーチ5選をご紹介した。
本記事に入れるかどうか悩んだビーチが、竹富島のコンドイビーチ、座間味島の古座間味(ふるざまみ)ビーチ、そして伊良部島の渡口(とぐち)の浜である。
人気ビーチランキングに出てくるような沖縄の有名なビーチはほとんど訪れたつもりだが、知られていなくても美しいビーチは他にもあるだろうし、もちろん鹿児島の離島など他地域にもまだまだ美しいビーチはたくさんあるだろう。
コロナ禍にも慣れてきた今、これから行き先を考えておられる方は是非本記事を参考にしていただき、他にもお気に入りのビーチがあれば教えていただけると幸いである。