コロナ禍で読んだ本まとめ㉒

読書

はじめに

吉野家の新メニュー、親子丼をランチに食べてみた。

吉野家の親子丼(大盛)

吉野家の親子丼(大盛)

吉野家と言えば、最近役員が公の場で「生娘をシ○ブ漬けにして」といった発言をして解任されたことが話題となった。

当時、ニュース番組でアナウンサーがこぞって真面目な顔をして「生娘をシ○ブ漬け」と繰り返していたから笑けてきた。

50~60くらいの日本社会のおっさんて男尊女卑の時代に生きてきたのかインドのカースト制度顔負けの訳の分からんこと言っている人たまにいるよな。

もちろん上記の発言はまともな大人がするものではないけれど、メディアがあおっている側面もあるよな。

全国の吉野家で「シ○ブ漬け丼ください」とかふざけて言っている人絶対いると思うんだよ(※業務妨害になるのでやめましょう)。

それにしても、「生娘をシ○ブ漬け」って凄いパワーワードだよな。

まるで反社の文言で、会社の代表が公の場で話す内容でないことはもちろん、飲み会で同僚がこんなこと言っていたらドン引きして関わるのやめるもんな。

ところで、吉野家は事務所から徒歩10分程度とやや遠いのだが、株主優待券があるので月イチくらいでランチにテイクアウトを利用している。

別にそれほど安くもないのだが、客層は相変わらず悪いと感じる(そう見えるだけかもしれん)。

今までの僕の経験から、市役所と吉野家を含めた牛丼チェーン店はデンジャラスな香りがする人に遭遇する割合が高いから、店内で食べる気にならないんだよ。

吉野家の親子丼は普通に美味しかったけど、牛丼チェーン店としては美味しいレベルで、親子丼なら食堂かそば屋で食べる方が良いかな。

やっぱり吉野家は牛丼だな。

しかし、学生の頃に吉野家の牛丼を食べた感動を味わうことって最近ないなぁ。

はっ

ひょっとすると、都会に出て美味しいものを食べているうちに舌が肥えてしまったのかしら。

どうやら、僕にシ○ブ漬け戦略は効かなかったらしい。

でも、食べ物に貴賤はないし何でもありがたくいただきますよ。

なんかシャブシャブ食べたくなってきたな。

『天才を生んだ孤独な少年期 ―― ダ・ヴィンチからジョブズまで』熊谷高幸


出典:amazon.co.jp

自閉症を研究している著者による、天才たちに共通する孤独な少年時代の考察と6人の天才たち(ダ・ヴィンチ、ニュートン、エジソン、漱石、アインシュタイン、ジョブズ)のエピソード。

新しいものを生み出す天才たちは少年時代に学校教育に馴染めず自閉症やADHD(注意欠如・多動症)の傾向が見られることが多い・・・

読んでいてまるで自分のことが書かれているのかと思ったよ。

でも、本書でも述べられている通り、新しいものを生み出すには孤独な時間が必要で、自らの才能を発揮して世の中に伝えるには理解者や支援者の存在が欠かせないんだろうな。

発達障害や天才の脳に興味がある人にはおすすめの一冊。

『女ノマド、一人砂漠に生きる』常見藤代


出典:amazon.co.jp

家族や文明都市から離れ、60歳くらいにもかかわらずエジプトの砂漠で数頭のラクダと共に1人で暮らす遊牧民の女性サイーダさんと共に生活したフォトジャーナリストの記録。

ゴルスと呼ばれるパンと水がメインの質素な食事で、サソリやヘビの驚異にさらされながらも逞しく生き、1日5回のイスラムの祈りを欠かさずラマダンには断食をし、自然と共に生活をして夜は満点の星空の下で眠る。

まるで『世界・ふしぎ発見!』の世界で、文章の読みやすさと相まって砂漠での生活にロマンを感じずにはいられない本だった。

他にも女性である著者の視点を通して、一夫多妻制であるエジプトのイスラム女性の結婚観などがよく分かる。

あー、モロッコ旅行したときサハラ砂漠行っておけば良かったなぁ。観光地のモロッコ人怖かったからさっさと日本に帰りたかったんだよな。

『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」』佐藤伝


出典:amazon.co.jp

人生を上手く進めるために小さな習慣(マイクロ習慣)を改めようという趣旨の本。

Kindle Unlimitedにあって人気の著者みたいなので読んでみたけれど、サクサク読めて納得できる部分もあったものの、あまり印象に残っていないかな。

若い頃はよく自己啓発本を読んでいて書いていることを真似したりもしたけれど、どうも年を取ると頑固になるせいか、明確な根拠も示さずに「朝起きたらカーテンを開けましょう」みたいなことを言われても、「なんでお前にそんなこと言われなあかんねん」ってなるんだよな(まぁ、脳科学的には一理あるんだけど)。

結局のところ、自己啓発本を読む人は現状に満足していない若い人も多いんだろうけど、若いなら法学でも医学でも英語でも良いから勉強した方が良いと思うぞ。

仕事に満足してお金に困ってなかったら細かい部分なんて後からいくらでも付いてくるしな。

この著者も少し調べてみたらなんだか元気そうな人だけど、松岡修造とかアントニオ猪木みたいなパワーがみなぎっているタイプの人なのかな?

自分が元気なのは良いんだけど、他人に元気を押しつけるような人ってあんまり好きになれないんだよなぁ。

例えば、無表情かつマイペースな僕が集中して気分よく仕事していたりすると「何暗い顔してんだ。元気(声)出せよ!」みたいな人。

人にはそれぞれ特性があってそれは他人の人権を侵害しているし、分かりやすく言えばそれを障害者にやったらパワハラだよな。

あ、本書にも著者にも全く文句があるわけではなく、特に書くことがなかったのでひねくれたおっさんのコメントでした。

『ダンナが会社やめたいと言いだしまして』「会社やめたいダンナ」の妻の会、イチダ


出典:amazon.co.jp

タイトル通り、夫が突然会社をやめると言いだした9組の夫婦に取材を行いそのストーリーをマンガにした本。

会社員になるくらいだから安定志向かと思いきや、妻や子どもがいたりローンがあったりするにもかかわらず転職するでもなく、いきなり畑違い(農業だったり飲食店だったり陶芸家だったり)の仕事で起業しようとしたり、結構行き当たりばったりのように思えて面白い。

僕は日本社会の会社員には向いていないことが分かっているので自分で仕事をしているけれど、会社員は毎月安定して給料が貰えるし、とりわけ人間関係をそれほど苦にしないような人は会社員のメリットも大きいと思うのだが、会社をやめたいと思っている人がこんなにも多いことには驚かされる。

本書もKindle Unlimitedでサクッと読めたし十分に楽しめました。

『伊藤真の法学入門[補訂版]』伊藤真


出典:amazon.co.jp

法律初心者はもちろん、僕のように法学部卒ではなく資格試験から法律の勉強を始めた人は法学の基礎が意外と抜けているので、そのような人にもおすすめしたい。

著者は日本国憲法愛が強いせいか憲法の話になると安倍元総理を名指しで批判する傾向があるが、表現の自由があるとは言っても、そのような話は本書のようなテキストではなくもっと個人的な著書でやってもらいたいものだ。

ちなみに、本書を含む伊藤真の入門シリーズは現在Kindle Unlimitedで読めるものが多いので、短期でも契約してまとめて読むとお得なのでおすすめだ。