憲法・民法に引き続き、約3ヶ月ほどかけて刑法学習の1回転目が終了しました。
私は司法書士試験の合格者ですが、司法書士試験では刑法はマイナー科目でしかなく、司法試験・予備試験の刑法は難しいと聞いていたので覚悟していたのですが、憲法・民法に比べると難易度はそれほどでもなく、好きな科目ということもあってとても楽しく勉強できました。
以下、刑法学習に使用したテキストや勉強方法など、自分の備忘録も兼ねて記しておきたいと思います。
まずは復習を兼ねて読み込んだ基本書や司法書士試験の受験生時代に使用していたテキスト(参考書)。
『伊藤真の刑法入門』は、刑法の概念がとても良く理解できる良本で、このシリーズの中でもおすすめの1冊です(以下、リンクは現時点での最新版を載せております)。
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この伊藤真の入門シリーズはKindle Unlimitedの対象になっているのが多いのも嬉しいですね。
お馴染み伊藤塾の塾長ですが、読んでいるうちにファンになってきたので、本シリーズだけでなく他の書籍も読んでみようかと思っているところです。
続いて、司法書士試験の特に直前期に愛用していた『オートマシステムプレミア』。
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『オートマシステム』と言えば司法書士試験受験生の中にも愛用者が多いバイブル本のような存在ですが、この慣れ親しんだ『オートマシステム』を使用して学習できるのも司法書士試験受験生が司法試験・予備試験に挑戦する際のメリットだと感じます。
それにしても、『オートマシステム』の山本浩司さんも伊藤真さんもどちらも東大法学部出身なんですね。
本を読んでいても感じますが、やはり東京大学卒は頭が良いのが分かります。
私の場合、下手に高い授業料を払って予備校に通うよりも、優秀な人たちが書いたテキストを1人で読み込んで考えている方がはるかに有意義だと感じます。
私が司法書士試験受験生時代1年目に通っていた予備校の講師なんて、無資格な上にパワハラ気質で受験生相手にマウント取って喜んでいるような人でしたからね。
判例初心者には『判例まんが本』が楽しく学べるのでおすすめです。
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その名の通りマンガで判例を紹介したもので、本書は今までに何回読んだかもう覚えていませんが、読み返す度に理解出来る箇所が増えていて新しい発見があります。
さて、上記は主に復習目的で使用しているテキストですが、私が司法試験・予備試験用にメインで使用しているテキストは『逐条テキスト』です。
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条文順に解説が加えられている本シリーズ、やや無味乾燥にも感じるので初心者は他の基本書と併用した方が良いかと思いますが、この『逐条テキスト』を通読して面白いと感じることができる方は法律学習に向いているような気がします。
『逐条テキスト』は辞書代わりにも使えるし、やはり法律学習の基本は条文なので、試験までに何度も繰り返して読みたい本ですね。
論文式対策でメインで使用しているテキストは『スタンダード100』です。
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100と言いながらサービス精神が旺盛なのか100問を大きく超える過去問やオリジナル問題(2022年版は138問)と参考答案で構成されている本書、ページ数も900ページ超と分厚いです。
憲法・民法に引き続き、全ての参考答案を書き写しました。
私は予備校にも通っておらず、論文の書き方が分からない中でまずは考えながら書き写すことから始めたわけですが、この方法は意外と効果があるのではないかと感じています。
重要な論点は繰り返し出てくるので書いているうちに覚えますし、条文や基礎知識の復習にもなり、書くスピードや正確性も上がって、答案構成も学べます。
問題点と言えばやたらと時間がかかることですが、「急がば回れ」の精神でやっています。
もちろん、最終的には思考を練って自分の答案を構成できるようにしなければなりませんが、1回転目はこの書き写し学習を継続していこうと思っています。
今後の予定
以上、簡単ですが刑法学習1回転目に使用したテキストをご紹介しました。
やはり刑法は面白く、論文を書いていてもテキストを読んでいても他の科目に比べてサクサク進むように感じました。
ジュリストの『判例百選』も読もうと思っていたのですが、こちらは後回しにしてひとまず刑事訴訟法に進もうかと思っています。
『逐条テキスト』の順番で言えば次は行政法なのですが、刑事訴訟法は刑法とまとめて勉強した方が効率が良さそうなこと、また民事訴訟法と刑法が好きな私としては、単純に早く勉強したいという理由があります。
論文に関しても、時間があれば他のテキストもチェックして今後の勉強方法を考えていきたいですね。
しかし、現状は1科目に3ヶ月程度かかっているので、2ヶ月程度にしないと年内に1回転目が終わりそうにありません。
仕事と趣味を楽しみながらも、もう少し勉強時間を増やせるように取り組んで行きたいと思います。