目次
はじめに
コロナワクチン3回目接種の予約をした。
うーん、気が進まない。
もう若いとは言えずとも基礎疾患もない健康な成年男子だし、はっきり言って、コロナで死ぬよりもワクチンで死ぬ確率の方が高いのではないかと思っている。
しかも、医療従事者や接客業でたくさんの人と接する機会があるならまだしも、僕の場合、外食にも旅行にも行かなければ人と会う機会なんて限られている。
それに、ファイザー打ったらレッドブル飲んだときみたいに体の中の小宇宙(コスモ)が燃え上がるような気がするんだよなぁ。
ワクチン打ったらもうマスクしなくて良いとか外食や旅行に行って良いとかインセンティブがあるならまだしも、副反応に苦しんだだけで結局コロナ禍の生活は変わらなかったもんなぁ。
いや、打ちますよ。打てば良いんでしょ。
2本も3本も変わらないしもうすぐアリスさんのコンサートもあるしな。
しかし、さすがにコロナも飽きてきたなぁ。
なんとか秋まで頑張って1ヶ月くらい宮古島に逃避するかな。
『三千円の使いかた』原田ひ香
出典:amazon.co.jp
御厨(みくりや)一家を中心とするお金にまつわるほのぼのとしたストーリー集。
タイトルからしてお金にまつわる実用本かと思いきや、読み進めているとやたら文章力があるのに気付く。
前提知識なしに読み始めたので、この人はFP(ファイナンシャル・プランナー)なのか小説家なのか一体何者なんだろう?と思っていたらやはり小説家だった。
登場人物それぞれのどこか共感できる物語を通じて、お金と人生について考えさせられる良書でした。
良い年して定職にもつかずフラフラ旅をして、結婚にも自信が持てない安生の気持ち、なんだかよく分かるなぁ。
『一発合格! マンガで攻略! FP技能士3級21-22年版』前田信弘
出典:amazon.co.jp
FP3級は合格率も高くて楽勝だと思っていたのだが、いざ勉強を始めると意外と難しいことに気付く。
それもそのはずで、勉強する内容が金融・税金・不動産・相続などと幅広く、かついずれの分野もがっつりと勉強しようと思えば奥深いものばかりだからだ。
ただ、試験自体は簡単な2択または3択で構成されているので、合格すること自体は難しくないということだろう。
FP3級のテキストはいきなり全てを覚えようとするのではなく、とりあえず重要事項を抑えながらも読書気分で通読して、過去問を繰り返し解くのが有効に思える。
本書はマンガとイラストで楽しく学べるので、特に初心者が最初に通読するテキストとして使用するのにおすすめだ。
マンガに出てくるまる美が結構なクズでパンチが効いており、そして猫が可愛かった。
『はじめてでも読みこなせる英文契約書』本郷貴裕
出典:amazon.co.jp
企業法務で多数の海外案件および英文契約書に携わってきた経歴を持つ著者による英文契約書の読み方解説本。
僕は(一応)英語と法律のプロだし、これまで数多くの英文契約書の翻訳に携わってきたこともあってか驚くほどスラスラと読み進めることができたが、初心者にとっても、本書は英文契約書の構造や頻繁に使われる単語・熟語を優しく解説していてとても理解しやすい内容となっている。
英文契約書って、慣れないうちは専門用語や独特な表現など難しく感じるかもしれないけれど、一度理解してしまうとどの契約書も似たような内容だし、論理的で面白いんだよな。
本書はコラムなども読み応えがあって、楽しく通読することができました。
『マンガでわかる中学社会 公民』学研プラス、竹屋まり子
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学研プラスによるマンガで楽しく中学科目を学ぶことができるシリーズ。
公民(civics)とは曖昧な科目だと思っていたが、政治・経済・社会などをまとめた科目のことらしい。
政治と言えばやはり日本国憲法で、本書でも三権分立や基本的人権など日本国憲法の基本的な知識が数多く登場する。
今回のマンガもキャラが魅力的で楽しく読むことができた。
それにしても、学生時代は授業に対して「こんなの学んで一体何の役に立つんだろう?」と思っていたけれど、今から振り返ると役に立たない科目を探す方が難しい。
ひょっとすると、英語が一番役に立たなかったりして。
『自分でする相続放棄』碓井孝介
出典:amazon.co.jp
司法書士による初心者にも分かりやすい相続放棄の解説本で、相続放棄に関するウェブサイトページを作成するために参考にしようと思い購入。
相続放棄とは相続人ではなくなるための手続きのことであり、相続放棄をするためには、原則として相続が開始したことを知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申述しなければならない。
例えば親が死亡した場合にプラスの財産(不動産とか貯金とか)よりもマイナスの財産(借金とか負債とか)が多い場合、相続してもマイナスにしかならないので、そのような場合に相続放棄が必要になる。
相続放棄は自分でも可能だが、専門家に依頼する場合は弁護士または司法書士となる。
相続は多くの人が一生に一度は経験するものだと思うので、不要な借金を背負わないためにも3ヶ月という数字は覚えておこう。
本書とは別に、Kindle本の『10分程度で「相続放棄」の8割程度を理解できる漫画本』もマンガにクセがあって印象に残っているので相続放棄をサクッと理解したい方は。
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『境界知能と生きる: IQ84の私が見つけた疲れない生き方』なんばさん
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境界知能とは一般的にIQ70~84の人たちのことを指す。
IQ70未満になると知的障害と認定され支援を受けられるが、境界知能の人たちは一般人と同じように教育を受けたり仕事をしたりするので、生きづらさを抱えていることが多い。
また、認知機能が弱いので犯罪を犯罪と認識できず(あるいは認識できても抑止力が働かず)非行に走ることも多いようだ(少年院には境界知能の割合が多いらしい)。
YouTuberでもある著者は、自分が境界知能である(発達障害とうつ病も抱えている)ことが判明し今までの生きづらさが分かると共に安心したと書かれているが、これは僕も経験があるのでよく分かる。
もっとも、僕はWAIS-IVでIQ126なので逆境界知能と言えるのかもしれないが、指数間の偏りはあってASDの傾向は見られるし、正常域(IQ85~115程度)からは逸脱していて、集団圧力が強い日本社会において生きづらさを抱えてきたことは変わりない。
本書は精神科医ではなく境界知能の本人によって書かれたことに特色があるが、Kindle本でページ数も少なくサクッと読めるので境界知能に興味がある方は是非。
『発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法』岡田尊司
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京都大学医学部卒の精神科医による「グレーゾーン」の解説本。
「グレーゾーン」とは境界知能(おおむねIQ70~84の人たち)のことかと思いきや、境界知能も含め、発達障害まではいかなくともその特徴をある程度持っている人たちのことについて幅広く書かれている。
ASD(自閉症スペクトラム)、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害)、HSP(繊細な人)、発達性協調運動障害などに関して一通り触れられており、「グレーゾーン」かと思われる偉人たちのエピソードや知能検査(WAISやWISC)の各指標に関しても考察されており興味深く読むことができた。
僕は音にやたら敏感なのでHSPかと思っていたけれど、他人の気持ちはそこまで分らないので、どうやら感覚が敏感なASD傾向がある人らしい。
脳に関する研究も進んできたのか、最近は発達障害や境界知能に関する本も増えてきたけれども、個人的には高知能であるにもかかわらず脳に偏りがあって生きづらさを感じている人たちの本ももっと出して欲しいなぁ(まぁ、本書に登場する偉人たちのエピソードはそれに該当するんだろうけど、この人たちは結局成功しているので)。
本書を読んだらまた知能検査(WAIS)受けたくなってきたけど、今度は著者のような優秀な精神科医に診てもらいたいなぁ(WAIS-IVの言語理解の値が低くて納得していない男)。