読書好きの皆さんは、読み終わった本はどうしているだろうか?
僕はここ数年、読み終わった本は1年に1回のペースで古本屋に売ることにしている。
1年に1回というのは、ここ数年の読書ペースが年間100冊くらいでまとめて売るのには適度な冊数で、また1年間に読んだ本を整理して振り返るのにも丁度良いからだ。
ちなみに、年間100冊というのは読書家としては物足りないかもしれないが、1日あたり平均1時間程度の読書時間で十分に到達できる冊数であり、仕事が忙しい方が目標にするにはおすすめの冊数である。
さて、僕が読み終わった本を売るのに利用しているのはブックオフの買取サービスだ。
ブックオフは店舗によっては出張買取を利用することができ、以前は近くの店舗に電話をしてスタッフに自宅まで引き取りに来てもらっていたのだが、やり取りが少々面倒くさいこともあって、今回は宅配買取サービスを利用した。
この宅配買取サービスは、オンラインで情報を入力して集荷を依頼し、後はダンボールに本を詰めて待っておくだけだ。
その後は指定日に引き取りに来たドライバーに渡すと、集荷後から2週間くらいで登録した銀行口座に買取料金を振り込んでくれる。
一番のネックと思われるダンボールの入手も、ブックオフのサイトから1箱200円で購入できるので便利である。
集荷後に査定結果もメールで知らせてくれるのだが、今回の査定額は本が112点で14,243円だった。
ここ数年の買取価格は平均すると1冊あたり100~200円になっている。
購入した時の金額が文庫本や中古本など値段が安いものも含めると平均して1冊あたり1,000円くらいだろうから、10~20%のリターンで、これは決して悪くない数字だと思う。
今回の買取価格は1冊あたり127円(14,243円÷112点)とやや低めとなったが、数年前(法律改正前)に使用していた古い司法書士試験参考書を一緒に処分したこと、値段の安い文庫本やコミック本、かなり前に出版された本も多く含まれていたので妥当な金額だったように思う。
出版されて間もない本やベストセラーでなかなか中古本の値段が落ちない本などは数百円で売れるものも多い。
今回一番高く売れた本は、『LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界』で750円だった。
出典:amazon.co.jp
この本は元々の値段が2,600円程度と高いのもあるし、人気が落ちていないのもあるだろう。
ちなみに、本書は内容が専門的で科学論文を読んでいるみたいだったので、途中で飽きて読むのを止めてしまった本でもある。
基本的には時間の経過と共に値段も落ちるので、新刊本を頻繁に購入する人はやはり1年に1回くらいは売った方が良いように思える。
年間数百冊読む人であれば、3ヶ月や半年ごとに売るのも良いかもしれない。
ちなみに、僕は参考書や実用書など繰り返し読む本やよほど気に入ってすぐにまた読むような本を除いて、購入した本はほとんど全て売ることにしている。
「また読むかもしれない」くらいの本だと結局読まないことが多いし、どうしても読みたくなったらまた買えば良い。
僕は元々溜まった本が処分できれば良かったし、便利で満足しているので継続してブックオフを利用しているが、少しでも高く買い取って欲しいという方は他のサービスを比較してみるのも良いだろう。
時間がある人は、1冊ずつAmazonやメルカリなどのオークションサイトで販売するという方法もある。
ところで、最近はKindleなどの電子書籍を利用する人も多く、僕もKindleを所有しているが、電子書籍はどうしても流し読みになってしまうので、基本的には紙の本を読むことにしている(脳科学的や統計学的に見ても紙の本の方が集中力を発揮できるようだ)。
僕がKindleで電子書籍を読むのは、荷物を少なくしたい旅行中か、Prime ReadingやUnlimitedで無料または月額料金内で読めるか、あるいはセールなどで紙の本に比べてよほど安い時くらいだ。
電子書籍は元々が紙の本に比べて100~200円程度は安いと思うが、前述の通り紙の本は売却すれば100~200円程度になることが多いので、それを考慮すれば電子書籍の値段的なメリットはないように思う。
1年に1度、年末にでも棚卸しをして1年の間に読んだ本を振り返って処分するのは気持ちが良いし、1~2万円程度のお金が入ってくるのも嬉しいものだ。
大女優の石田ゆり子はかつて、「お金って紙だから経験に換えていきたい」と言っていた。
本はそこから得られる知識や感動が何より大事なのであって、もう読まないにもかかわらず本を売るのを躊躇されている方には、「本って紙だから知識に換えていきたい」という言葉を授けたい。
以上、本が溜まって困っている方は参考にしていただけると幸いである。