司法試験・予備試験の民法学習1回目が終了。使用した参考書や勉強方法など

民法

あけましておめでとうございます。

去年(2021年)から初めた司法試験・予備試験の勉強ですが、憲法学習の1回目が終了してから、3ヶ月ほどかけて民法学習の1回目が(とりあえず)終了しました。

憲法の時と同様、自分自身の振り返りを兼ねて使用した参考書や勉強方法を以下に記載したいと思います。

憲法

司法試験・予備試験の憲法学習1回目が終了。使用した参考書や勉強方法など

2021年9月20日

イチ独学受験生の立場ではありますが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。

私は司法書士試験の合格者で、司法書士試験の民法と言えば択一しかないもののレベルは相当に高いので、民法に関しては特に論文中心の勉強になりました。

論文式に使用しているテキストは現状、過去問やオリジナル問題、そして参考答案が収録されている『スタンダード100』のみです(以下、書籍へのリンクは現時点での最新版を張っています)。


出典:amazon.co.jp

約150問ありましたが、全ての答案を書き写しました。

これは、合格者の答案を考えながら書き写すことによって、答案構成や思考方法を学び、関連条文を引きながら基礎知識を復習し、また誤字脱字をなくしながらも素早く読みやすい文章を書くことを目的としています。

民法は司法書士試験でガッツリと勉強したお陰か、論文の答案を見ても理解できない箇所というのは少なく、知識と理解力に比例してスラスラと書けるように思いました。

答案を書き写すのは基礎力向上のための野球で言ったら素振りのようなもので、最終的にはもちろん自分の言葉で考えて論文を書くことを目標としています。

現在は1日2~3問(長文問題だと1日1問)を目途に書いていますが、それだけで1日3時間程度はかかり、それ以外の勉強がなかなか進まないというのが悩みでもあります。

ただ、私は仕事をしながらの勉強で無理をしてまで短期合格をしたいというわけでもないので、他の科目も1回転目はひとまず『スタンダード100』の答案を(考えながら)書き写すという作業をメインで進めたいと思っています。

論文式の勉強と並行して、今回短答式対策に使用したテキストは以下の通りです。

まずは、司法書士試験の受験生時代(特に直前期)に愛用していた『オートマシステムプレミア』。


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実は私は司法書士試験に合格してから研修を受けるまで約4年間法律の勉強を全くしておらず、民法の勉強をするのも約4年ぶりだったので、復習を兼ねて読み込みました。

やはり『オートマシステム』との相性は良く、本書を読んでいると原点に立ち返れるような気がします。

メインで使用しているテキストは『逐条テキスト』です。


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これは条文を順番に解説しているもので辞書代わりとしても使えそうですが、説明は簡潔なので特に初心者の方は読んでいて頭が痛くなるかもしれませんね。

理解を深めるために基本書も並行して読み進めています。

『伊藤真の民法入門』はその名の通り初学者向けの本で既修者には物足りないかも知れませんが、民法の概念をザックリと復習するには最適の本で、司法書士試験合格者である私にも新しい気付きをもたらしてくれる良本でした。


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また、『民法の基礎1 総則』もネットで検索して評判が良かったので購入しました。


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民事訴訟法や要件事実などの知識も出てきて初学者には難しい部分もあるかも知れませんが、説明がとても分かりやすく、考え方を養ってくれる本でした。

本書の続編である『民法の基礎2 物権』は時間の関係でまだ読んでいないのですが、今後時間を見つけて読み進めたいと思います。

以上が民法学習1回目に使用したテキストですが、やはり司法書士試験でかなり勉強しただけあって、論文式の勉強が中心でそれ以外のテキストはサッと読み進めるだけになりました。

判例集なども読んでいないのですが、とりあえず刑法の勉強に進みたいので、後回しにすることにします。

今後の予定。今年は受験するか否か

本試験の本番は来年(2023年)の予定でとりあえず今年(2022年)にお試しで受験する予定だったのですが、論文の勉強に思いのほか時間を取られているのかそれともただ単に私が怠惰なのかなかなか勉強が進まず、お試しとは言え全ての科目が1回転目も終わっていない状態で受けるのも嫌なので、今年の受験は見送ることも考えています。

今年はペースを上げてできれば平均して1日5時間くらい(1年で1,825時間)は勉強して来年の試験で勝負できるレベルに持って行きたいところなのですが、あくまでも仕事が優先で他の趣味も楽しみたいので、できる範囲で全力を尽くして勉強時間を確保したいと思っています。

合格したら合格したで1年間の司法修習受けるために開業したばかりの司法書士事務所を休業するのも嫌ですからね(言い訳)。

今後も独学がメインですが、必要に応じて論文の通信講座などを受講することも考えていきたいと思っています。

それはともかく、今年、司法書士試験や司法試験・予備試験を受験される皆様は、年が明けたこれからが勝負になりますので頑張ってください。