コロナ禍で読んだ本まとめ⑪

読書

はじめに

人はひとりで生まれ、ひとりで死んでゆく。

虚しい。

そんな心の空白を埋めようと、近くのコンビニにバスクチーズケーキを買いに行った。

ところが、かつてはどのコンビニもバスクチーズケーキだらけだったのに、今はいくら探しても見当たらない。

この流行り物好きの日本人め、マリトッツォって何だよ。

調べたらクリームパンじゃないか。

畜生。僕の思い出のバスクチーズケーキを返せ!

ドラカリス!

マリトッツォも悪くないな

マリトッツォも悪くないぞ

『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹


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自閉症傾向があることを自認する者として、タイトルが気になったので読んでみた。

発達障害者による『発達障害サバイバルガイド』を読んだときも思ったけれど、やっぱり本物は違うわ。

本書ではQ&A形式で自閉症者に対する質問に答える形式で書かれているが、精神科医とかではなく自閉症者本人によって書かれたこの手の本は珍しいのではないだろうか。

読み進めているとところどころ頷く箇所があり、時間を線ではなく点で認識しており、過去の嫌な記憶がまるで目の前で起こっているかのようにフラッシュバックするというのには深く同意する(これ結構きついんだよ)。

それにしても、最後に収録されている短編小説も良かったし、発達障害者も自閉症者(自閉症は発達障害の一種だっけ?)も脳の偏りがあるけれどその分ある分野で才能がある人も多いんだろうな。

集団圧力で疎外するのではなく、みんなが才能を活かして生きられる社会になったら良いな。

周囲に自閉症者がいる方または自閉症者の頭の中身に興味がある方は是非。高校生になった著者による続編もおすすめ。


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『小説『教授の恋』収録 ツインソウル 完全版 死にゆく私が体験した奇跡』飯田史彦


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大学教授として精力的に活動していた著者だが、ある日脳出血を起こして生死の境をさまよい、その魂は物質世界を離れ精神世界と繋がってしまう。

精神世界での光との対話を通じて学んだことをありのままに伝える本書だが、一見すると非現実的にもかかわらず(まぁ、現実世界の話じゃないけれども)、実体験に論理的な説明も相まってか、分かりやすく驚くほどスラスラと読むことができた。

後半には、異性に全く興味がなかった40代の大学教授が、ある日見たビジョンを元に愛する人(ツインソウル)を探すための旅に出る小説『教授の恋』が収録されている。

スピリチュアルや死後の世界、ツインソウルに興味がある方は是非。

ところで先生、ツインソウルらしき人と連絡が取れなくなった僕はどうすれば良いですか?待っていればまた会えますか?

『コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―』町田そのこ


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なぜかフェロモンたっぷりのコンビニ店長とそのワイルドな兄、そしてコンビニに訪れる人たちの物語を描いた短編集。

町田そのこの作品をこのところ順不同で立て続けに読んでいるけれど、不幸な女以外の物語も書けるなんてびっくりしましたよそのこさん。

しかし、『52ヘルツのクジラたち』も良かったけれど、町田そのこは短編集の方が魅力的だなぁ。

この人の短編集は、それぞれがリンクしていて登場人物が重なっているのが良いんだよな(まだ2作しか読んでいないけれど)。

それだけ、感情描写が上手くて登場人物に愛着が湧くということでもあるんだろうけれど。

あと読んでいないのは2作品か。女性の小説家にハマったのは初めてかもなぁ。

『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』西成活裕


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幼少時に数字には滅法強く、自分より算数の計算が速い人間なんていないんじゃないかと思っていたのだが、とにかく学校が嫌いだった僕は中学・高校とロクに授業を受けず、改心して大学進学を目指した際にも勉強する時間がなかったので比較的入りやすい文系を選択したという歴史がある。

しかし今でも数学者や物理学者に対する憧れは強く、数学を学び直そうと思い立ちとりあえず本書を手にした。

本書は東大の教授が文系のライターに会話形式で中学数学を分かりやすく解説する一冊で、中学数学のキモとなる二次方程式、二次関数、ピタゴラスの定理などについて書かれている。

ザックリと中学数学を理解することはできるのだが、学校で全く授業を聞いていなかったり、数学がとにかく苦手だったりという方は読み進めるのに苦労する箇所もちょくちょくあるのではないだろうか(特に二次方程式のところ)。

いずれにせよ、中学・高校の数学をもっと学びたいという意欲も出てきたし、中学数学を学び直す最初の一冊におすすめしたい。

『マンガでわかる バフェットの投資術』濱本明、ちゃぼ


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タイトルの通り、あの投資家ウォーレン・バフェットの人生および投資哲学をマンガを通して知ることができる。

Prime Readingで無料だったので読んでみたのだが、最近多いこの手の本は「マンガ」と唄っておきながらマンガ以外の文章部分がやたら長いのが気になるんだよなぁ。

本書は投資や会計の知識が無い人には一部難しい箇所もあるものの、伝説の投資家の人生が分かりやすくまとめられているので投資やバフェットに興味がある方にはおすすめだ。

それにしても、ウォーレン・バフェットも村上世彰もそうだけど、投資家として成功している人はどのビジネスをやっても成功しそうで、行動力もあるけどそもそもの地頭が良すぎるように思うな。

結局はやっぱり脳みそですかい。

『あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。 1秒でこの世界が変わる70の答え』ひすいこたろう


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Prime Readingで読了。

「幸せは起こった事実によってではなく、その事実に対する解釈によって決まる」といった自己啓発本にはありがちな内容で、70の悩みに対する考え方を著者が軽快に説いている。

中には適当でふざけているのでないかと思われる回答もあって、ちょっとイラッとさせられることもあったのだが、その分他の類似本とは違い考えさせられることもなくサクサク読み進めることができた。

この手の本って、読んでいる最中や読んだ後しばらく(3日くらい?)は前向きな気持ちになれるのだけど、人間の習性というのはなかなか変えられないのかしばらくするとまた元に戻ってくだらないことで悩んでいたりするので、毎朝継続して読むと良いかもな。

この著者の本は初めてだったけど、無料で読めたし十分に元気になれる本でした。

『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』高橋ダン


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こちらもPrime Readingで読了。やっぱり節約したいときはPrime Readingに限る。

本書は投資家であり人気YouTuberである高橋ダンの初著書で、この著者の本は既に2作読んでいたのだが、内容は被る部分も多く、「あれ?この本前に読んだかな?」という気分にもさせられた。

本書の内容は著者がすすめる投資法、チャートや経済などの解説で投資初心者にも分かりやすいものとなっており、輝かしい経歴も相まってYouTubeで人気があるのも頷ける。

解説されている投資法は株や債権だけでなく、不動産、金・銀・プラチナ、そしてビットコインなどと幅広く、ETF(上場投資信託)での投資をおすすめしている。

理屈としては分散投資をするのは分かるんだけれども、これだけの分散投資ができるのは著者がお金持ちだからであって、一般人が少ない余剰資金でこれだけの分散投資をしてもそれほどメリットがないのではなかろうか。

庶民の僕としては、本書の情報は参考にしながらもつみたてNISAやiDeCoを活用して全世界株や米国株をインデックスファンドをメインに地道に積み立てて行きますよ。

しかし、やっぱり投資で成功している人は元々の地頭が良すぎる上に努力する力も備わっているような気がするなぁ。

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