目次
はじめに
コロナ禍でFXを始めてから早くも1年が経過した。
ビギナーズラックなのか、当初は損切りも置かずに勝ち続けていたのだが、3ヶ月目に数十万円の負けを喫して禿げるかと思った(初心者定番のコツコツドカンである)。
それ以来やり方を見直し、色々な本を読み込んで真剣にFXについて学ぶようになった。
大敗を喫した後の数ヶ月も月単位では負け越しが続いていたのだが、FXを始めてから8ヶ月後の2020年11月にプラスの月間収益を記録してからは、現在まで5ヶ月連続でプラスの月間収益を達成している。
どれくらいのプラスかと言うと、月利で5%程度である。
具体的な金額で言うと、1億円を元手に毎月500万円を儲けている。
と言うのは真っ赤なウソで、実際は10万円を元手に毎月5,000円前後の収益になっている(笑)
月利5%と言うと少なく感じられるかも知れないが、単利計算でも年利60%になり、これは年間億単位の金額を稼ぐトップトレーダーと比べても遜色のない数字である。
僕が何故10万円を元手にしているかと言うと、10万円だとレバレッジをかけてもせいぜい1~2万通貨(米ドル円だと110~220万円程度)しか取引できず、デイトレードで適切な損切りを設定していれば1日に負けるのはせいぜい数千円にしかならないからだ。
この金額は、仮に毎日負け続けたとしても破産をすることはなく、遊興費や勉強代として諦められる金額である(泣くことはあるかも知れないが)。
月単位で安定して勝てるようになってきた現在は追加資金を投入して元手を30万円にし、今後はメンタル面に配慮しながらも少しずつ引き上げていこうかと思っている。
人によって差異はあるかと思うが、優秀な弁護士や外科医になるのに時間がかかるのと同じように、FXで勝てるようになるまではある程度の時間が必要なので、まずは失っても自分の生活に影響を与えないくらいの少額資金でトレードをしながら勉強を進めるのがおすすめだ。
自分の知識とスキルにそれなりの自信が付いて勝てるようになったら後からいくらでも資金を増やせば良い。
前置きが長くなってしまったが、僕がFXを始めてから1年間の間に読んだ本の中で、特におすすめの本(他のトレーダーのおすすめ本とかぶっているものも多いと思うが)を以下にご紹介するので参考にしていただけると幸いである。
最後にお決まりのセリフを。投資はくれぐれも自己責任で!
『ゾーン — 相場心理学入門』マーク・ダグラス
出典:amazon.co.jp
これまでに読んだ投資本の中で一番好きな本。
タイトルに相場心理学とあるようにメンタル面について書かれた本で、他の投資本のように無駄なテクニカル面の解説がないのが良い。
投資における最も重要な要素を構成するのはメンタル面だと思うので、本書を繰り返し読んでメンタル面の強化に努めたい。
『世紀の相場師ジェシー・リバモア』リチャード・スミッテン
出典:amazon.co.jp
投資本と言うよりもジェシー・リバモアの生涯について書かれた伝記で、単純に読み物としても面白い。
投資の手法についてはさほど書かれておらず一見FXにも無関係のように思えるが、読めば読むほど伝説の投機家リバモアの魂が乗り移ってくるような気がする。
株式市場で大儲けをしたリバモアだが、何度か破産もしていて人生全体として見ると幸せかどうかには疑問符がつくので、負けないFXトレーダーを目指すものとしては反面教師にしたい部分もある。
『高勝率トレード学のススメ』マーセル・リンク
出典:amazon.co.jp
トレードの手法、自己規律に資金管理など、全体的にバランスよく書かれた一冊。
とても読みやすい本なので、トレードに迷ったときには何度でも繰り返し読みたくなる。
多少値は張るものの、十分にその価値はあるように思う。
『デイトレード』オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ
出典:amazon.co.jp
数多くのトレーダーがおすすめするベストセラー。
上記にご紹介した『ゾーン』と同じくメンタル面について書かれた本なのだが、僕にとってはまだまだ読み込みが足りないのか、『ゾーン』ほどは心に刺さらなかった。
とは言え読みやすい本なので手始めに読んでおきたい一冊だ。
『ずっと使えるFXチャート分析の基本』田向宏行
出典:amazon.co.jp
値動きとローソク足に着目したチャート分析の本。
他のテクニカル分析の本とは異なりややこしいテクニカル指標については書かれておらず、テクニカル分析の本が苦手な僕でもサクサクと読み進めることができた。
本書を読んだ後は1本1本のローソク足の値動きにより着目するようになり、チャートを見る目が変わったように思う。
チャート分析についてまず始めに読んで欲しいおすすめの一冊だ。
『世界一やさしい FXの教科書 1年生』堀祐士
出典:amazon.co.jp
ダウ理論とトレンドフォローによるFXの取引手法を解説した本。
具体的なエントリーポイントに加え利確・損切りポイントについても書かれているので、取引手法が定まらない初心者の方におすすめしたい本だ。
僕は勝てない初心者の時に本書に書かれている通りに取引したら最初は勝てるようになって感動したのだが、その後は負けが込んでしまい本書を破りたい衝動に駆られた(この本の手法自体が間違っているという訳ではないと思うが)。
しかし、本書の手法を元に少しずつアレンジして自分なりの手法を編み出した結果現在は勝てるようになったので、その意味ではターニングポイントになった本である。
おわりに
以上、僕がFXで初心者から勝てるようになったここ1年間の間で読んだ本の中で特におすすめの本をご紹介した。
FXには個人の資質や裁量が大きな面を占めるので、これらの本を読んだからと言ってすぐに勝てるようになるわけではないと思うが、毎日チャートに向き合って本を読んで試行錯誤を繰り返しているうちに少しずつ勝率は上がっていくと思うし、是非これらの本を参考にして負けないトレーダーを目指して欲しい。
FXや投資には常に改善が必要なので、今後も読書を継続し、また良い本を見つけたらご紹介したいと思う。