目次
- 1 はじめに
- 2 『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』宮崎伸治
- 3 『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン
- 4 『一流の頭脳』アンダース・ハンセン
- 5 『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【経済編】』山﨑圭一
- 6 『ゆげ塾の構造がわかる世界史【増補改訂版】』ゆげ塾、その他
- 7 『新装版 マンガ日本の歴史1-秦・漢帝国と邪馬台国』石ノ森章太郎
- 8 『新・司法試験予備試験に独学合格する方法』鬼頭政人
- 9 『高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない』安間伸
- 10 『33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由』井上はじめ
- 11 『ゾーン — 相場心理学入門』マーク・ダグラス
- 12 『How I Made $2,000,000 in the Stock Market』Nicolas Darvas
- 13 『伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌』マイケル・W・コベル
- 14 『マンガ 生涯投資家』西アズナブル、村上世彰
- 15 『僕がウォール街で学んだ勝利の投資術 億り人へのパスポート渡します』高橋ダン、高橋晴美
はじめに
皆さんは年間何冊くらい本を読みますか?
僕はと言えば、ここ数年は年間で大体100冊くらいの本を読んでいる。
学生の頃は小説ばかり読んでいて1日に数冊読むことも珍しくなかったのだが、現在では趣味で読む本はもっぱら寝る前に布団の上で1~2時間読む程度なので、せいぜい1日1冊くらいで1冊の本を数日かけて読むこともある。
それ以外の昼間に読む本は、例えば法律やスペイン語の参考書、FXの関連本や仕事をしながら読む実用書など、基本的には何度も繰り返して読む本である。
最近では若い頃のような読書欲が薄れてきたのか、コロナ禍で時間があるにしては年間100冊程度というのは少ないように感じる。
個人的には、「読書家」とか「本の虫」とか言われる人は年間数百冊~1,000冊は読んでいるようなイメージなので、年間100冊程度だとせいぜい「本好きのおじさん」といったところだろうか。
まあ、数を読めば良いかと言えばそういうわけでもないのだが、勉強も読書の延長のようなものだと考えると、普段から本を読んでいる人に頭が良いと思える人が多いのは当然の帰結だと思う。
前置きはさておき、前回に引き続いてコロナ禍で読んだ本の中で印象に残ったものを簡単なコメントと共にご紹介するので本探しの参考にしていただけると幸いである。
『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』宮崎伸治
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出版業界のブラックさと謎に包まれた出版翻訳家の実情について書かれた本。著者は文筆家らしく文章はとても読みやすく、また出版社相手に本人訴訟を起こしたり、無数の資格を持っていたりと、プロ翻訳家というのは本当に勉強好きな人が多いことが分かる。翻訳、出版業界に興味がある方は是非。
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン
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スマホには脳のドーパミン放出を促す作用があり、麻薬と同じで中毒性がありスマホを触りすぎると馬鹿になるということが脳科学的見地から書かれています。LINEやSNSはほどほどにして、本を読みましょう。
『一流の頭脳』アンダース・ハンセン
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上記の『スマホ脳』が気に入ったので、同じ著者による前作を購入(精神科医の本は概して面白い)。本書の内容を一言で言えば運動すると頭が良くなるということです(特にランニングなどの有酸素運動が効果的)。運動と脳の関係については『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』もおすすめ。
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『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【経済編】』山﨑圭一
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お金の流れから世界史を学ぶことができる、前作『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』にも増して素晴らしい本です。経済の歴史を学ぶことはビジネスにも役立ちそうなので、学生だけではなく社会人にも読んで欲しい一冊。
『ゆげ塾の構造がわかる世界史【増補改訂版】』ゆげ塾、その他
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またまた素晴らしい世界史の本を見つけてしまった。世界史専門の塾であるゆげ塾による本書ではマンガで楽しく世界史を学ぶことができます。『ゆげ塾の中国とアラブがわかる世界史【増補改訂版】』『3時間半で国際的常識人になれる ゆげ塾の速修戦後史 欧米編』もオススメ。
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『新装版 マンガ日本の歴史1-秦・漢帝国と邪馬台国』石ノ森章太郎
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皆さんは日本史と世界史どちらがお好きですか。僕は難解な漢字の固有名詞が多い日本史よりも、海外旅行好きという事情も手伝ってカタカナが多い世界史の方が好みなのだが、本書は僕のような日本史に苦手意識を持っている人の入門書としても最適だろう(ちなみに、マンガとは言え中身は結構濃い)。
『新・司法試験予備試験に独学合格する方法』鬼頭政人
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難関資格に合格するためには、まずはその資格のことをよく知って勉強方法を考えることが大切だ。暗記メインの司法書士試験とは異なり、予備試験(司法試験)はやはり論文がキモであることがよく分かる一冊。まだ予備試験の勉強は始めていないものの、挑戦時のハードルが少し下がりそうです。
『高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない』安間伸
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タイトルの通り、IQ(知能指数)が20違うと会話が成立せず、高知能者からすると低知能者はチンパンジーにしか見えないというお話し。周囲から浮いてしまう人、あなたはひょっとすると高知能者かも知れませんよ。
『33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由』井上はじめ
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給料が増えない「投資家ではなく節約家」を自称する著者が、投資信託(インデックスファンド)と不動産投資で資産を増やしていく物語。この手の本には投資信託はありきたりな話だが、不動産投資の話が興味深かった。ちなみに、著者は「世界経済インデックスファンド」をおすすめしているが、現在では長期投資なら米国株や全世界株の方がリターンは良いと思う(くれぐれも投資は自己責任で!)。
『ゾーン — 相場心理学入門』マーク・ダグラス
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トレーディングには資金管理に加えてメンタル面が最も重要なのだが、トレードする際の心理面の強化について学びたい方には是非読んで欲しい名著。個人的には本著が一番おすすめだが、気に入った人は同じ著者による『規律とトレーダー』『ゾーン 最終章』も合わせて読んで欲しい。
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『How I Made $2,000,000 in the Stock Market』Nicolas Darvas
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仕事で世界中を旅しながら株式市場で200万ドルを稼いだダンサーの物語。海外から電報で株を売買しているのには時代を感じるが、トレードは値動きが全てであることを理解させてくれる一冊。ちなみに日本語版は『私は株で200万ドル儲けた』になります。
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『伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌』マイケル・W・コベル
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優秀なトレーダーは生まれついての才能ではなく教育によって養成できるかという、2人の天才トレーダーによる実験の物語。専門用語は少なく楽しく読める本なので、トレードに興味がある方は是非。
『マンガ 生涯投資家』西アズナブル、村上世彰
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村上ファンドで有名な投資家・村上世彰の人生をマンガで楽しく読むことができます。株主を軽視する古い日本の企業と「物言う株主」として知られた村上世彰のやり取りが面白い。それにしても、この人元々東大卒の官僚だしやっぱり頭良いんだろうなぁ。
『僕がウォール街で学んだ勝利の投資術 億り人へのパスポート渡します』高橋ダン、高橋晴美
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ウォール街で働いていた著者による初心者向けの投資本。最近次々にこの著者の本が出版されているけど、YouTubeで人気なのかな?僕はミュージックビデオ以外の動画をほとんど見ないのでYouTubeはチェックしていないのだが、本書はサクサクと読めて投資に対するモチベーションを上げてくれます。