宮古島市街地近くのパイナガマビーチで遊泳してビールを飲んで黄昏れた話

のどかな雰囲気のパイナガマビーチ

宮古島市街地の近くに、パイナガマビーチというビーチがある。

パイナガマビーチの入り口。大きな石が目印

パイナガマビーチの入り口。大きな石が目印

パイナガマという名前の由来だが、宮古島の方言で「パイ」は「南」を意味し、「ナガマ」は「長い浜」が訛った言葉らしい。

宮古島繁華街の中心部である西里通りにあるファミリーマートからは1.3kmほど(Googleマップ参照)と徒歩圏内にあるので、市街地から散歩がてら訪れるにもほどよい距離である。

宮古島の市街地からパイナガマビーチに向かって歩く

宮古島の市街地からパイナガマビーチに向かって歩く

僕は宮古島に来たら必ず一度はこのパイナガマビーチを訪れ、ビーチにある石段に腰掛けて海をぼんやりと眺めながらオリオンビールを飲むのがお決まりとなっている。

パイナガマビーチから道路を挟んだ向かい側にはファミリーマートがあるので、ここで買い物をしていくと良いだろう。

僕はよく、オリオンビールと沖縄でしか見かけないポーク玉子おにぎり(最近は歳のせいなのか、ちょっと重たくなってきた)を買って、おにぎりをレンジで温めてもらっている。

オリオンビールなんて普段はバシャバシャで大して美味しいとも思わないのだが、沖縄の綺麗な海を眺めながら飲むと何倍も美味しく感じるのだから不思議なものである。

東屋があって日陰も多いパイナガマビーチ

東屋があって日陰も多いパイナガマビーチ

パイナガマビーチは市民憩いの場となっていて、みんな思い思いに時を過ごしているが、そんな中時折観光客がやって来ては写真を撮って足早に立ち去っていく。

のどかな雰囲気のパイナガマビーチ

のどかな雰囲気のパイナガマビーチ

基本的には静かでのんびりとしたビーチなのだが、コロナ禍の前まではクルーズ船で宮古島を訪れる中国人の団体観光客に遭遇したりと、あまり近寄りたくない時もあった。

それにしても、もう15年以上も前に宮古島を初めて訪れた時、大阪から来た僕は市街地のすぐ近くにこれだけ美しいビーチが広がっていることに驚かされたものだ。

パイナガマビーチの全景。石段が特徴的なビーチである

パイナガマビーチの全景。石段が特徴的なビーチである

宮古島の海を見慣れた今でこそそれほど特別なビーチだとも思わないのだが、それでもパイナガマビーチに来る度に「あー、やっぱり綺麗だなぁ」と、改めて感動すると同時にほっとしてしまう。

時折凄まじい風にコンビニの袋を飛ばされそうになりながらも、アチコーコー(熱々)のおにぎりを頬張ってビールを喉に流し込み、ぼんやりと海に沈む夕日を眺める・・・それがパイナガマビーチの最大の楽しみ方だと思う。

沖縄の海にはやっぱりオリオンビール

沖縄の海にはやっぱりオリオンビール

ところで、パイナガマビーチにはゲイが出る。

数年前、薄暗くなってきた頃にビーチの石段に座っていると、何やら一人で歩いている男が後ろからフレンドリーに話しかけてきたので、てっきり話し相手を求めている旅の男だと思った僕はつい隣に座らせてしまった。

すると、隣に座ったその男は徐々に僕の体に近づき、ついには僕の体をまさぐり始めたではないか。

ひゃあああああああああ

全身に鳥肌が立った僕は、その場から逃げるように立ち去り、錯乱状態のまま馴染みのバーに駆け込み「パイナガマにゲイが出た」と触れ回ったものだ。

ゲイに襲われたのは実にオーストラリア以来のこととなるが、僕は別にゲイが悪いと言っているわけではない(Netflixのドラマで大分ゲイにも慣れた、と言うかゲイ多過ぎ)。

隣に座って急に体を触り始めるなと言っているのだ、この変態め!

それはさておき、宮古島でも10月末にもなると北風が強く、天気が悪い日は肌寒く感じる。

この時期になるとパイナガマビーチでも泳いでいる人はほとんどおらず、たまに地元の学生がはしゃいで海に入っていたり、水泳が趣味と思われるおじさんががっつりとクロールで泳いでいたりするのを目にするくらいである。

肌寒いのに海に入っていこうとする哀愁漂う男がいる・・・と思ったら友人でした

肌寒いのに海に入っていこうとする哀愁漂う男がいる・・・と思ったら友人でした

さて、今年(2020年)はコロナ禍でどこにも旅行に行けず海にも入っていなかったので、パイナガマビーチでサクッと泳ぐことにした。

宮古島を初めて訪れたのはもう15年以上も前、今年で7年連続の訪島になるのだが、パイナガマビーチで泳ぐのは今回が初めてのことである。

この日は風が強くて陸地にいても肌寒かったのだが、水着にゴーグルを着用して恐る恐る海に入ってみた。

10月末とは言え水温はまだまだ高いので一旦海に体を浸すと思ったほど寒くはなかったのだが、足場は石でジャリジャリとしていて、天気が悪いせいか波も高く、思ったよりも泳ぎづらい。

外から見ていると海の透明度は高く感じるが、実際に入ってみるとそれほどではなく、魚らしきものは見当たらなかった。

「ウミヘビ出た」

何やら遠くで叫んでいる友人の言葉を聞きながら、僕は波に逆らいながらガツガツと泳いでいた。

結論として、パイナガマビーチはプール代わりに泳ぐには良さそうだが、海水浴を楽しむなら与那覇前浜、シュノーケリングを楽しむなら新城海岸など別のビーチに行った方が良さそうだ。

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海から上がって凍える体をシャワーで洗い流し、間もなく冬が訪れる宮古島の強風に煽られながらも、初めてパイナガマビーチで泳いだことにどこか満足してホテルへの道をとぼとぼと歩いて帰った。

また、来年までしばしのお別れだ。

行けば行くほど好きになる不思議なビーチである

行けば行くほど好きになる不思議なビーチである

パイナガマビーチの観光情報

設備:トイレ、シャワー、駐車場

行き方(アクセス):宮古島市街地の西里通りから徒歩15分程度

住所と地図:沖縄県宮古島市平良下里247-2