2020年コロナ禍で読んだ本まとめ

読書

目次

はじめに

小籠包が食べたい。

コロナ禍で台湾には行けないし、ディンタイフォン(小籠包のチェーン店)にも長いこと行けていない。何とかしておくれよドラえもん。

そんなコロナ禍の絶望の中、唯一の良いことと言ったら自宅でじっくりと本を読む時間ができたことだ。

以下に最近読んだ本の中で印象に残ったものをごくごく簡単なコメントと共にご紹介するので、引きこもり中に読む本を探している方は是非参考にしてくださいませ。

『一人称単数』村上春樹


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やれやれ村上さん、しょっぱなから官能小説を読んでいるのかと思いましたよ。相変わらずあなたも好きですねぇ。そんなツッコミを入れたくなる村上ワールド全開の短編集。

『日本と韓国・北朝鮮 未解決問題の真実』美達大和


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近年日本と韓国間の溝は深まるばかりだが、事実に基づいて論理的に両国(および北朝鮮)間の関係を書いた本書は、史実を歪めるメディアなどの情報に惑わされないよう全ての日本人に読んで欲しい内容になっている。読書好きの方には本書の著者である美達さんのブログもおすすめ。

『反日種族主義 日韓危機の根源』李栄薫


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まさか韓国からこれだけ客観的事実に基づいた日韓関係の本が出てくるとは思わなかった。論文調なので上記にご紹介した本よりはやや難しめ。

『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』横田早紀江


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残念ながら横田滋さんが亡くなったが、拉致問題は日本人として必ず解決に向けて取り組まなければいけない問題であることを再認識させてくれる一冊。拉致当時の詳細な描写がされており、本人や家族の気持ちを思うと涙なくして読むことはできない。

『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』山﨑圭一


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かつてこれほど日本史の教科書が面白いと思ったことがあっただろうか。日本史を学び直したい方や受験生におすすめ。ちなみに世界史バージョンもあるがこちらも面白い。


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『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』中村淳彦


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昔の女子大生と言えばサラリーマンよりもお金を持っているイメージだったのだが、近年では親の世代も貧困化が進んでいるのか学費が払えないのも普通になりつつあるようだ。現代の貧困女子のリアルに迫る一冊。

『新型コロナと貧困女子』中村淳彦


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東京貧困女子がコロナによって更に悲惨な状況になっています。

『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治


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知的障害には該当せずとも境界知能と呼ばれる一般人に比べてIQが低い人々について書かれた本。非行少年に境界知能が多いのも納得だが、真面目に社会生活を送っている人の中にも低IQで苦労している人は多く、脳の構造や生まれついての格差について考えさせられる。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ


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ハーフの息子とのイギリスでの日常生活を描いたものだが、とにかく著者の文章センスが抜群で、グイグイ引き込まれてしまう一冊。

『日本はすでに侵略されている』平野秀樹


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沖縄や北海道の土地が次々と中国人に買収されている・・・。日本も少子化が進んでいるし、一刻も早く法改正をして外国人の土地取得を制限しなければならない。宮古島を守るのだ!

『警察官をクビになった話』ハルオサン


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警察官クビになってからブログ」で人気のブロガー・ハルオサンが警察での壮絶な実体験を元に描いた、陰鬱な感情がにじみ出るマンガ。この才能が欲しかった。

『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』安宅和人


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たまに見かける理系の極めて頭が良い人が書いた本。データに基づいて日本の未来が描かれており、読みながらなんだかワクワクしてページを読む手が止まらなかった。

『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』高木瑞穂


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三重県に存在する売春島と呼ばれた渡鹿野島(わたかのじま)の歴史に関する詳細なレポート。離島ファンなので読んでみたのだが、まぁなんだか怖いし行くことはないかな・・・

『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』ジョージ・S・クレイソン、坂野旭他


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お金に関してマンガで楽しく読める本。ストーリーは面白く一気に読了してしまったが、内容は最近よくある投資本と大差なく、しっかり働いて収入の一部を貯金や投資信託に回そうといった話である。

『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』ジェイエル・コリンズ


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「バンガードの投資信託買っとけ」一言で言えばこれに尽きます。ちなみに、本書を読んで僕はSBI証券の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」を毎月つみたてNISA枠ギリギリまで積み立てている。

『日本一カンタンな「投資」と「お金」の本』中桐啓貴


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タイトル通り、初心者でも分かりやすく投資について学べる本。結局、現代の投資は「投資信託買っとけ」になるんだよなぁ。

『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』ヤニス・バルファキス


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面白かったのだが、読了から時間が空いたせいかあんまり中身を覚えていない。経済に興味がある方は是非。

『なまけものが得をする ワンコインつみたて投資術』山口京子


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積立投資の仕組みや近年フィンテックで増えてきた様々なサービスについて分かりやすく解説された本。これも「積立で投資信託買って放置しとけ」と言った内容になります。

『世紀の相場師ジェシー・リバモア』リチャード スミッテン


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株式市場で大儲けと破産を繰り返す投機家リバモアの壮絶な一生。幸せとは何かを考えさせてくれる、投資家には是非読んで欲しい一冊(ちなみに投機家とは短期売買をするトレーダーのことだと思って良い)。

『デイトレード』オリバー ベレス、グレッグ カプラ


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株やFXにおいて最も重要とも言えるメンタルの養成に役立つ、全てのトレーダー必読の一冊。

『本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大学長


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お金に関してこれだけ分かりやすく体系的に書かれた本は初めてかもしれない。リベラルアーツ大学のブログもおすすめ。

『世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』加藤航介


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殆どの人は投資より労働で稼ぐ金額の方が多いのだから考えてみると当たり前の話なのだが、他の投資本とは一風異なる人的資産の考え方が新鮮だった。また、本書を読んでインデックスファンドに加えてアクティブファンドもポートフォリオに加えました。

『睡眠こそ最強の解決策である』マシュー・ウォーカー


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「成功者は早起きだ」みたいなことが書かれている本を何冊か読んで早起きに挑戦するものの結局挫折することを繰り返していたのだが、ハムスターが夜行性なのと同じように、この本を読んで夜型人間と朝型人間ではそもそもの個体差があることが理解でき安心した一冊。睡眠に関する本は数あれど、この本を読んでおけば間違いないと思う。

『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』水野敬也


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涙なくしては読めない『夢をかなえるゾウ』シリーズ最新作。ブッダファンとしては釈迦に目が離せません。

『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダンアリエリー


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投資に役立つと思って学び始めた、心理学と経済学を合わせた行動経済学の名著。

『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』佐藤雅彦、菅俊一、高橋秀明


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上記の本に合わせてこちらもおすすめ。行動経済学がマンガで楽しく学べます。

『発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』借金玉


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発達障害者のライフハック。自分が発達障害者ではないことが分かって安心した本でもある。

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』武田友紀


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本書で話題になったのか、話題になったから本書が売れているのかは分からないが、今話題のHSP(Highly Sensitive Person、繊細な人)に関する本。自分が神経質や心配性ではないかと思っている方は是非。

『「育ちがいい人」だけが知っていること』諏内えみ


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内容は他のマナー本に書かれているものとは大差なく、タイトルはちょっと大げさに感じる。マナーの本質は他人を思いやることだと思っているので、他人を観察して「マナーが悪い」「えー、そんなことも知らないの?(嬉しそうな顔)」などと言ってマウンティングを取るような人間は死ぬほど嫌いだし自分もそうならないように注意しなければいけないと思うのだが、一般的なマナーについて知識として知っておきたい方は是非(そもそも、これらのマナーは一体誰が作ったのだろう?)。

『年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-』吉川ばんび


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トランクルームや空き家に住んだり・・・って、いやそれ犯罪ですやん。でも、コロナ禍の失業でこんな人たちも増えるんだろうなぁ。

『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙龍瞬


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超ネガティブかつ超ポジティブ。やはりブッダの言葉は胸に響きます。南無。

『大阪から日本は変わる』吉村洋文、松井一郎、上山信一


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維新の会には賛否両論あるが、ここ10年で大阪が綺麗になって住みやすくなったと感じるのは事実である。大阪が現在抱える問題や都構想など、大阪人としては必読の一冊。それにしても吉村さんイケメンやなぁ。

『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理』バートン・マルキール


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様々な投資法について書かれているが、結局他書と同じくインデックスファンド(投資信託)が最高で、相場の行く先は誰にも読めないという経済学者のお話。ちなみに、本書を読んでREIT(不動産投資信託)を新たにポートフォリオに加えました。

『すみません、金利ってなんですか?』小林義崇


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とりわけ社会人が直面する日常のお金に関する疑問について分かりやすく質問形式で解説した本。

『株オタクの現役IFAが指南! 本当に儲かる「株」講座 』原田茂行


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複数の証券会社に勤めた著者による、証券会社の内情がよく分かる本。FXとは異なり株は個々の企業業績などのファンダメンタル分析が重要であることを改めて認識させられる。

『FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド』クリスティー・シェン、ブライス・リャン


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ざっくり言えば収入の一部を投資信託で積み立てて、100万ドル(1億円超)にして元本は崩さず投資利回り内の4%で年間の生活費を賄い、さっさと嫌な仕事辞めて世界中を旅して回ろうぜといった内容になります。国は違えど十分に再現可能で夢のある内容ではあるものの、恐らく著者がかなり優秀で努力家、夫と合わせた世帯年収が1,000万円を軽く超えていることなどを考えると、今現在コロナ禍で仕事に困っているような人が読むと「ケッ」となる可能性あり。結局投資にはある程度の元手が必要なんだよなぁ。

おわりに

コロナ禍の引きこもりで投資(主に投資信託、株、FX)にハマっているせいもあってか、ついついお金や投資に関する本が多くなってしまった。

先日、資産形成を考えている美容師さんにも髪を切られながら力説したのだが、投資初心者は仕事に精を出した上で、まずは収入の一部をインデックスファンド(投資信託)に積み立てるのがおすすめだ。

そのまま全く放置していても構わないのだが、僕がそうだったように、少額でも投資を始めて勉強していくうちに段々詳しくなっていくだろう。

上記にご紹介したお金に関する本の中には資産形成に役立つものも多いので是非参考にして欲しい。その他にも興味を引いた本があれば手に取って読んでいただけると幸いである。