スペイン語をゼロから勉強する初心者におすすめの参考書・テキスト4選!

バスク

はじめに

2019年の1月にスペイン語の勉強を始め、はやくも2年が経過しようとしている。

今年から通おうと思っていたスペイン語教室はコロナの影響でまだ通えていないのだが、現在は単語と文法のテキスト(参考書)をひたすら回すと同時に、Netflixでスペイン語のドラマを観る日々を過ごしている。

もうトータルで1,000時間くらいは勉強しただろうか。

相手が必要な会話力を除いてはようやく中級者レベルまで達したと自負しているのだが、ここでは僕が初心者レベルを脱するのに役立ったスペイン語のテキストを4冊ご紹介したい。

個人的な見解であるが、外国語を1,000時間くらい勉強すれば、ネイティブまでは遠く及ばずともまあまあそれなりのレベルまでは達することができるように感じる。

それなりのレベルとは、一般人が好んでよく使う「日常会話レベル」とでも言おうか(日常会話も様々で、あまりこの言葉は好きではないのだが)。

換言すれば、スペイン語圏に旅行に行っても書いてあることは(なんとなくでも)大体理解できるし、現地人とも簡単な意思疎通くらいはできるレベルである。

外国語の勉強をゼロから始める場合、単語と文法をある程度は頭に叩き込まないとそれこそ話にならないので、最初はひたすら単語と文法を記憶するという退屈な作業が待っている。

しかし、単語も文法も一通り覚えて初心者を脱するくらいのレベルになってくると、本を読んでもドラマを観ていても理解できるところが増えてきて、だんだんと楽しくなってくる。

僕は今でこそ英語を使った仕事をしているが、20代の時に英語を習得するのに相当苦労したので、以前は「数カ国語を話せる」とか言っている人を見ると、「何この人、変態天才!」と思っていたものだ。

しかし、ネイティブレベルになるのはまた別の話だが、1,000時間程度の勉強でそれなりに使えるレベルまで達するとなると、毎年1,000時間ずつ勉強していれば3年間で4カ国語(母国の日本語に加えて)を一応は使えるようにはなるわけで、今ではそれほど難しいこととは思わない。

僕も将来はフランス語と中国語も勉強したいと思っているのだが、とりあえず今は、「美食の街」として名高いスペインのバスク地方に1ヶ月でも良いから留学し、毎日バル巡りをして、バスクチーズケーキをたらふく食べることを夢見ながら勉強に励んでいる。

前置きが長くなってしまったが、以下に初心者におすすめのスペイン語のテキストを4冊ご紹介するので参考にして欲しい。

『文法から学べるスペイン語』


出典:amazon.co.jp

スペイン語初心者に一番おすすめのテキストは何かと問われたら、僕は迷わずこの本を挙げるだろう。

一通りの文法の解説に加えて例文や単語も豊富なので、このテキストを何度も繰り返し読んでいるだけでも、スペイン語のレベルが相当に上がることが実感できると思う。

ただ、初心者向けの文法書とはいっても内容はかなりしっかりしていて、この一冊を終えるためには、「スペイン語を勉強するぞ」という確固たる意思が必要になる。

僕もこの本からスペイン語の勉強を始めたのだが、今ではサラッと読めるものの最初の方は活用しまくりのスペイン語の動詞に嫌気が差して何度も挫折しそうになりながらも、いつかバスクに留学することを夢見ながら耐えたものである。

最低でも10回転は繰り返して、この本に書かれている内容は全て頭に叩き込みたい。

『これなら覚えられる! スペイン語単語帳』


出典:amazon.co.jp

文法と並行して単語をまとめて覚えていくのが外国語の勉強には効率的だと思うが、最初の単語学習におすすめしたいのがこの一冊だ。

収録語数は約1,500語と初心者にも丁度良い。

大学受験で使用した『英単語ターゲット1900』といい、昔ならこれだけの単語数を覚えるとなると気が遠くなったものだが、1日100単語のペースで覚えればたった15日で終わるのだ。

趣味でスキマ時間に勉強するにせよ、1日10単語のペースでも150日しかかからない。

単語学習はある程度のスケジュールを決めて、淡々と機械的に覚えていくのが良いだろう。

この本は例文も豊富でCDも付いているので、発音をしながら覚えていくのがおすすめだ(外でブツブツ言うのは止めて欲しい)。

上記の文法書と同じく、こちらも同じく最低でも10回転を目標にしている。

『スペイン語接続法 超入門』


出典:amazon.co.jp

タイトル通り、スペイン語の初心者が接続法をサクッと理解するのにおすすめの一冊。

上記の『文法から学べるスペイン語』にも最後の方に接続法は載せられているが、分量も多くないしこれだけだと深く接続法を理解することは難しいだろう。

スペイン語はとにかく動詞の活用がキモなので、文法を一通り勉強した後、本書を読んで接続法の理解を深めるのがおすすめだ。

『基礎からレッスンはじめてのスペイン語』


出典:amazon.co.jp

オールカラーでイラストがふんだんに使われており、スペイン語のよく使うフレーズを場面ごとに楽しく学ぶことができる。

文法や単語は他書でじっくり勉強することにして、実際にスペイン語圏を訪れる前に本書を読んでフレーズを覚えておくと現地で役立ちそうである。

CDも付いているので、何度も繰り返し発音して頭に叩き込んでおこう。

おわりに

以上、簡単ではあるが初心者におすすめのスペイン語テキストを4冊ご紹介した。

これらのテキストを何度も繰り返し使用していればスペイン語のレベルはそれなりのものになっているだろうし、後は必要に応じて新しいテキストを追加していけば良いだろう。

ちなみに僕は現在、『これならわかるスペイン語文法』と『暮らしのスペイン語単語8000』を主に利用している。


出典:amazon.co.jp


出典:amazon.co.jp

英語のテキストに比べるとスペイン語のテキストは種類が少なく物足りなく感じるので、英語ができる方は英語で書かれたスペイン語のテキストを使用するのも良いかもしれない。

また、テキストでの勉強に合わせてNetflixでスペイン語のドラマを観ることをおすすめしたい。

おすすめのドラマに関してはまた別の機会に紹介できればと思うが、なぜNetflixかと言うと、スペイン語のドラマが豊富でスペイン語の字幕も選択できるからだ。

テキストでの勉強に加えて、スペイン語ドラマを観てリスニングとシャドーイングを行い、また(僕はまだやっていないが)スペイン語教室やオンラインレッスンを活用してスペイン語会話も行えばスペイン語力はグングンと伸びていくだろう。

僕もこのまま勉強を続けると、コロナ禍が終わる頃にはスペイン語もかなり流暢になって、バスク地方で海を眺めながら優雅にバスクチーズケーキを頬張っているかもしれない。

¡Estupendo!(最高だぜ!)