無常

無常

久しぶりのブログ更新となるが、新型コロナウイルスの影響ですっかり変わってしまった日常生活や今後のことなどを自分の脳内整理も兼ねてツラツラと書きたいと思う。

去年の12月から始まった引きこもり生活は早くも10ヶ月が経とうとしている。

何故日本でコロナが流行する前の12月なのかと言うと、僕は冬が滅法苦手なので、毎年冬に宮古島から帰阪した後、春が来るまでは家に閉じこもって溜まった仕事や勉強に精を出しているからだ。

いざ春になって動きだそうとしたところ、今年はコロナの影響でそのまま引きこもりが続く羽目になってしまった。

僕は元々がテレワークだし、本を読んでいれば幸せというような人間なので、コロナには飽きたそれほど恐れはないとは言っても、特に用事でもなければコロナ禍の中わざわざ出かけたいとは思わない。

最近でこそ月に1~2回程度のペースで外食することは増えてきたが、ランニングや近所での所用を除けば、今年に入ってから出かけたのは両手で数えられるくらいではないだろうか。

本ブログの更新を楽しみにしてくれているごく一部のコアなファンの方には申し訳ないのだが、旅ブログという性質上、旅行に行けないと書くネタもないのでブログの更新もすっかり滞ってしまった。

インフルエンサーには遠く及ばないものの月数万PV(ページビュー)まで伸びていたこのブログのアクセス数も、物理的に海外旅行に行けない今となっては、海外旅行に関する記事へのアクセスはほぼ無くなってしまって合計アクセス数も月数千PVまで落ちてしまった。

アクセス数の激減に加えて企業も広告費を削っているのか、今では広告収入も経費(サーバー代、ドメイン料金やストレージサービスなど)をまかなえないほどになっている(もっとも、サーバーやストレージサービスは本業の翻訳業でも使用しているのでブログの運営費など微々たるものなのだが)。

余談であるが、広告と言えば引きこもりながら「夢卓上クーラー」のCMばかり流されてくると段々洗脳されて買いたくなってきてしまう。もう少しなんとかなりませんか、社長~

ブログ記事を1つ書こうと思ったら少なくとも2~3時間はかかるのだが、文章を書くのが好きとは言っても、書くネタがなくアクセス数も収益も減少している現状ではモチベーションの低下は避けられず、その2~3時間を勉強や読書に使った方が有意義に思えるのでついついブログから離れてしまう。

長い引きこもり生活を送っていたのだが、今月の21日から2週間ほど宮古島に滞在することになった。

旅に出るのは去年の冬に宮古島から帰ってきて以来、実に約1年ぶりとなる。

コロナはやや心配なものの、10~11月にかけての宮古島滞在は僕にとっては帰省のような毎年の恒例行事なので外すわけにはいかない。

ついでにまだ訪れたことがない他の小さな離島にも立ち寄りたいところだが、小さな離島は概してお年寄りが多いし医療施設も整っていないので、今年は訪れることを断念した。

コロナの状況にもよるが、今後1~2年は日本の離島をメインに旅行をしようと考えている。

その後はアジアを中心に海外旅行を再開し、感染者数が多くてアジア人(と言うか中国人)に対する差別も酷くなると思われるヨーロッパやアメリカ大陸に行くようになるのは3~4年後くらいになるかもしれない。

以前より更新頻度は落ちるかもしれないが、また旅に出るようになればボチボチブログを更新していきたいと思う。

それにしても、ウイルス1つでここまで世界が変わるなんて恐ろしい話である。

コロナの影響は世界経済に大打撃を与え、海外との人の行き来も激減したせいか僕の本業である翻訳の仕事も大分減ってしまった。

とは言え僕は独身で生活費はそれほどかからないし、国や大阪府からコロナ対策の給付金をいただいた(もちろん不正受給ではない)ので、別に1年くらい仕事を休んでも経済的には全く問題ない。

しかし、主な受注案件だった国際協力分野の案件自体が消滅してしまったので、年間にすると百万円単位の収入減少になっている。

そのうち戻るだろうと現状はのんきに過ごしているものの、来年以降もコロナ騒動が続くようであれば、他の会社や労働者と同じようにいよいよやばくなってくるだろう。菅さん2回目の給付金ください。

こんなときに仕事を増やそうとしても徒労に終わりそうだし、いっそ今年は休みにしてロングバケーション気分で南の島にでも行って過ごしたいところなのだが、コロナに感染する可能性や来年以降も仕事が戻ってこない可能性を考えると、なかなか長期で旅行に行く気にはなれない。

そんなわけでコロナ禍の中毎日何をして過ごしているかと言えば、時折くる仕事の依頼を除けば、ほぼほぼFXとスペイン語の勉強である。

FXは元々興味があったもののなかなか時間が取れなかったのをこの機会に始めたのだが、最初は自己流で2ヶ月ほど勝ち続け、それから数十万円ほどの大負けを経験した後、「この手法では破産する」と思って一から手法を見直して真剣に学び始めた。

最近では週単位で見ると勝ち越す週も増えてきたりと、月単位の収支はトントンかわずかな負けというレベルまで約半年かかって持ってくることができた。

為替が上がるか下がるかを予想するだけのFXなので、勝つ確立は5割くらいになりそうなものだが、ほとんどの人がトータルで負けているのはFXが欲望や恐怖といった抗いがたい人間の本能とは真逆の行動をしないと勝てないからだろう。

僕もFXで徐々に勝てる日が増えてくるのに従い、段々と自分が無感情になってくるのが分かる。

心が整っているときは勝てるのに、嫌なことがあってイライラしているときやその逆で良いことがあって心が高揚しているときはエントリー(売買)も雑になってしまって負けるのだから面白いものである。

FXには正解がなく精神的にも負担が大きいのだが、証券会社のプロトレーダーや一部の個人トレーダーでも安定的に収益を上げている人がいるのだから、数年間かけてトライ&エラーを繰り返して勉強を続けていけばいつかは勝てるようになるものだと思っている。

何故そこまでFXにこだわるかと言えば、資金効率が良く、安定して勝てるようになったら一生お金に困ることはないからだ(安定して勝てるようになるのが極めて難しいのが問題なのだが)。

それに、コロナなどで不況になってもマーケットは動いているし、トレードは世界中どこにいてもできるという事情もある。

コロナで仕事が減ったことによって収益の分散化の重要性を身に染みて感じたので、トレードは一生の副業にしようかと思っている。

それに加えて、来年からは司法書士の仕事も始めようかと考えているところだ。

翻訳の仕事も法人化してから10年が経つし、今年は40歳になる年ということもあって以前から新しい仕事を始めようかと思っていたのだが、コロナによる収入の減少もあって司法書士の仕事を始めるのは確定的になってきた。

現在はコロナの影響で延期になっている新人研修の日程(来年の春に実施されると思われる)を待っている状態である。

トレーダーにしろ法律家にしろ今までは無縁の世界だったわけで、安定して稼げるようになるまで少なくとも2~3年はかかるものだと思っている(FXに関しては勝てるようになるかどうかは本当に分からない)のだが、2~3年もすれば世界経済も回復して翻訳の需要もある程度は戻ってくるだろう。

今はとにかく時間だけはあるので、司法試験に挑戦しようかとか大学院に行ってMBAでも取得しようかとか、そんな欲望も頭をもたげてくる。

コロナ以前は翻訳の仕事を集中してガッツリと片付け、ストレスが溜まったら旅に出て文章を書きながらのんびりと生活するというスタイルだったのだが、それらが一瞬のうちに大きく変わってしまい、生活の変化によるストレスはやはり大きなものがある。

しかし、自分の内面や生活を見つめ直して新しいことを始めるには良い機会なので、今は我慢をしながらもコロナ後の世界に備えて着々と準備をしていきたいと思っている。

それにしても、コロナ超ウザい。