宮古島はグルメな街だ。
スーツを着て働いている人なんて皆無に近い(せいぜいかりゆしウェア)の宮古島だし、地元民も移住者も飲食業に従事する人が多いのもその一因かもしれない。
もう宮古島には6年連続で滞在(1回の滞在は2週間~1ヶ月程度)していて昼も夜も食べる場所のレパートリーはほぼ決まっているのだが、たまには新しいお店も訪れたくなる。
そんなわけで、地元発行のガイドブックを頼りに「たまご家おかん」というカフェレストランにやって来た。
なんでも、このお店は「宮古島うまむぬ杯」の第1回と第2回におけるグランプリ受賞店らしい。
「宮古島うまむぬ杯」が何なのかよく分からんが、「うまむぬ」とは宮古島方言で「美味しいもの」という意味で、要は宮古島のグルメ大会のようだ。
「たまご家おかん」の店内はハワイアンテイストで、所々に大阪が混じった独特な雰囲気を醸し出している。
最初の来店でいただいたメニューが、「第1回宮古島うまむぬ杯」で見事グランプリに輝いた「ふわとろ宮古オムそばめし」だ。
サラダとスープも付いてきて、自家製人参ドレッシングでいただくサラダも美味い。
「ふわとろ宮古オムそばめし」は、その名の通り、そばめしの上にフワッフワッでトロットロッのたまごが優しく包み込むように覆い被さっている。
そばめしとは、焼きそばとご飯を一緒に炒めた神戸発祥のB級グルメで、宮古と名前が付いているくらいだから宮古そばが使われているんだろう(気付かんかった、スマン)。
オムそばのようなオムライスのような新境地。たまご好きにとって、こんなん美味しくないわけないやん。
サイドディッシュのスープには明石(あかし)焼きを1つ付けてくれる。
明石焼き(別名:玉子焼き)とは、タコで有名な兵庫県明石発祥の食べ物だ。
明石焼きは一見するとたこ焼きに似ているが、生地にはたまごが使われていて柔らかく、具材もタコのみとシンプルで、だし汁に付けていただく。
僕はこの明石焼きがめっぽう好きで、関西空港の第1ターミナルから飛行機に乗るときは、「たこ昌」の明石焼きを食べるのをルーティンにしている。
「たまご家おかん」の名物とも言える明石焼きだが、明石焼きの定食があったので2度目の来店時にいただいた。
年々食のバラエティが増えてきている宮古島だが、まさか宮古島で明石焼きが食べられる日が来るとは思ってもみなかった。
それにしても、明石焼きを定食にするなんて、お好み焼きをおかずにご飯を食べる大阪人に負けず劣らずワイルドだ。
3度目の来店時にいただいたのがシーフードカレー。たまご料理以外にもいくつかメニューがあるのが嬉しい。
シーフードカレーはそれほど辛さを感じず、サラダも付いてくるし、これまたなんだか優しい味である。
宮古島ではよくある話でこのお店はご夫婦で経営されているようだが、奥さんが調理を担当していて旦那さんが接客を担当しているという珍しいパターンだ。
そのせいもあってか、料理はどれも薄味で胃もたれせず、一人旅で毎日外食の僕にとっては有り難い。さすがおかん。
おっちゃんからは関西弁のイントネーションが漂ってきてるし、恐らく関西から宮古島に移住してきたご夫婦なのだろう。
おっちゃん「ポイントカード作りましょか?」
僕「あ、もうすぐ帰るんで良いです」
おっちゃん「じゃあ、帰るまでにまた来てね」
僕「はい」
スマンおっちゃん、行けんかった。また1年後に会おう。
「たまご家おかん」、宮古島で明石焼きやたまご料理を食べたくなったら是非訪れて欲しいおすすめのお店だ。
店舗情報
営業時間:11:30~17:00
定休日:木曜日
公式サイト:http://www.miyakojima-okan.com/
住所と地図:宮古島市平良東仲宗根121
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。