カツカレーが好きだ。
アラフォーのおっさんになっても、外食でお昼にガッツリと食べたいときにはカツカレーやカツ丼をよく食べる。
海外に少しの間滞在して日本食が恋しくなったときにも、寿司やそばや天ぷらではなく、何故か無性にカツカレーかカツ丼が食べたくなる。
しかしカツは太るし、自宅における普段の節制した生活ではそれほど食べたくならないのに不思議なものである。
宮古島にいるときも、大好物の宮古そばを除いては、ランチメニューにカツカレーとカツ丼は外せない。
馴染みのバーのマスターにカツカレーへの愛を語ったところ、「ジュニア」という喫茶店のカツカレーが有名とのことで早速ランチに訪れてみることにした。
ちなみに、カツ丼に関しては「大和(だいわ)食堂」のカツ丼が美味しすぎるのでおすすめだ。
滞在しているマンションを自転車で出発し、お店の近くにある宮古高校の女子高生を横目に見ながら(怪しい者ではございません)強烈な11月の北風にあおられながら走ることしばし、一軒家のような外観の喫茶店にたどり着いた。
「ジュニア」の店内に入ると、いかにも昭和の喫茶店といった感じのレトロでどこか心落ち着く空間が広がっていた。
宮古島のお店らしく、店内では愛想の良いおばさんの店員が元気に動き回っている。
4人掛けのゆったりとした座席に腰掛け、カツカレーを注文。
もう令和の時代にもかかわらずわずか500円のカツカレーはこのお店の名物メニューらしく、食事メニューは他にもあるものの、ほとんどのお客さんがカツカレーを注文している。
しばらくすると、カツカレーが運ばれてきた。
一見すると何の変哲もない普通のカツカレーだが、カレーソースを口に運ぶと、スパイスが効いた辛みとタマネギが効いた甘みの絶妙なバランスが口の中でとろける。
カツカレーにはピッチャーのお水が付いてくるので余程辛いのではないかと思ったのだが、せいぜいココイチの一辛くらいの辛さで、辛い物好きの僕にとってはバクバク行ける丁度良い辛さである。
宮古島で食べるカレーと言えば昔ながらの黄色いカレーが多いのだが、全く辛くないし、野菜もゴロゴロしていて正直あまり好きではない。
本格的なインドカレーやココイチのカレーが好きな僕にとっては、スパイスが効いた「ジュニア」のカレーはとても好みの味で、あっという間に平らげてしまった。
このクオリティーで500円という安さはまさに驚きで、名物になるのも頷ける。
欲を言えば、食いしん坊の僕にとっては量が少し物足りないだろうか。2杯でもペロリと行けそうである。
食後にはブレンドコーヒーをいただいた。
レトロな雰囲気の店内で、珈琲という漢字が似合う本格的ながらもどこか懐かしさを感じさせるコーヒーを味わいながら、店内に設置されたマンガを読みふけりのんびりとした島時間を楽しむ。
それにしても、ジャンプなんて10年振りくらいに読んだような気がするな。
もうワンピースくらいしか知っているマンガないや。あ、ハンターハンターもまだやっているのか。
それはともかく、レトロな喫茶店でのランチタイムは至福のひとときだった。
カツカレーに目がない方は、宮古島を訪れたら是非「ジュニア」に足を運んでみて欲しい。
やっぱりカツカレーは最高だ。
店舗情報
営業時間:12:00~15:30、17:00~22:00
定休日:日曜日
住所と地図:宮古島市平良字西里713-5
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。