はじめに
渡嘉敷(とかしき)島に滞在中、レンタルバイクで島を一周してきた。
渡嘉敷島は慶良間(けらま)諸島最大の島だが、最大とは言っても人口は約700人、周囲約25kmの小さな離島である。
レンタルバイク(あるいは車)だと、島一周にかかる時間はゆっくり見て回っても3~4時間、多めに見ても半日もあれば十分だと思う。
島一周の距離だが、島の北側にある渡嘉敷港から島の南端にある阿波連園地(あはれんえんち)まではGoogleマップによると片道約8kmで往復だと約16kmとなり、脇道も走ったとして合計で20km程度になるだろうか。
慶良間諸島の他の島と同じく、集落とビーチを除くと見どころのほとんどは展望台など自然の風景となるが、以下に島を一周して印象に残った風景をご紹介したい。
阿波連集落でバイクをレンタル
僕は渡嘉敷島の南側に位置する阿波連集落に滞在していたので、阿波連集落内にあるかりゆしレンタサービスのレンタルバイクを利用した。
当日お店に行ったところ閉まっていて誰もいなかったのだが、渡嘉敷港前に本店があるようで、電話をしたらスタッフが阿波連集落まで来てくれた。
50ccの原付を借りて料金は当日返車で3,000円。走行距離に応じて別途ガソリン代が必要になる。
今回は一人だったので50ccをレンタルしたが、2人乗りできる100ccもあるようだ。
渡嘉敷島を一周。集落やビーチ、展望台を巡る
バイクにまたがり、まずは阿波連集落の北にある渡嘉志久(とかしく)集落を目指すことにした。
なお、渡嘉敷島最大の見どころとも言える阿波連集落内にある阿波連ビーチとクバンダキ展望台に関しては以下の記事を参照して欲しい。
阿波連集落から渡嘉志久集落に向かう道中でバイクを停め、山中に設けられた遊歩道を歩いて行くと、照山(てるやま)展望台にたどり着いた。
照山展望台は、阿波連集落と渡嘉志久集落を両方眺めることができる、レンタルショップのお姉さんイチオシのスポットだ。
なかなかの絶景だったが、阿波連ビーチは隠れて見えなかったので阿波連集落にあるクバンダキ展望台の方が景色は良いかな(お姉さん、スマン)。
照山展望台までは遊歩道を結構歩くので、時間がなければ後回しにするのも良いだろう。
照山展望台から少し北に行くと、渡嘉敷島にある3つの集落の中で最も小さな渡嘉志久集落がある。
渡嘉敷島の中ほどに位置する渡嘉志久集落の見どころは何と言っても渡嘉志久ビーチだ。
渡嘉志久ビーチは阿波連ビーチと並んで渡嘉敷島を代表するビーチで、真っ白な砂浜が800mに渡って半円状に続いている。
阿波連ビーチよりも美しいのではないかと思えるほどのビーチだが、集落にはお店も少ないためか、観光客で賑わう阿波連ビーチに比べると人が少なくて静かなビーチである。
渡嘉志久集落を後にし、続いて島の北側に位置する渡嘉敷集落へと向かう。
渡嘉敷集落は那覇からのフェリーが発着する渡嘉敷島の玄関口で、村役場や郵便局もある島の中心部である。
しかし、観光客の多くは阿波連ビーチがある阿波連集落に行ってしまうようで、渡嘉敷集落は島の人たちが生活する素朴な集落という印象を受ける。
渡嘉敷集落から北に山道を走ると、集団自決跡地がある。
ここは、第二次世界大戦中に渡嘉敷島に上陸したアメリカ軍に捕まるまいと、島民が手榴弾を使って集団自決を図った場所だそうだ。
石碑の後ろにある林の中の道を進んでいくと行き止まりになっている。
ここで手榴弾を使うまでに追い込まれた当時の島民たちの心境に思いを馳せながら、目を閉じてしばし祈りを捧げる。
しかしハブが出そうだし、とにかく超怖かったのでそそくさと後にした。
集団自決跡地の周辺には東展望台と西展望台がある。
さすがに慶良間諸島最大の島だけあって、渡嘉敷島には展望台の数が多い。
来た道を渡嘉敷集落まで戻って集落から林道を少し南に走ると、渡嘉敷集落と渡嘉敷港が一望できる「港の見える丘展望台」がある。
なんだかベタな名称と言い、ひょっとすると島の若者のデートスポットかもしれないな(当方はアラフォーのおっさんです)。
ここから林道をさらに走り、阿波連集落の南、最終目的地である渡嘉敷島の南端にある阿波連園地にやって来た。
阿波連園地の駐車場にバイクを停め、展望台まで遊歩道を歩く。
阿波連園地展望台からは、岩場が連なる渡嘉敷島の野性的で壮大な景色を眺めることができる。
おわりに
以上、渡嘉敷島の風景をご紹介した。
レンタルバイクで島を一周するのにかかった時間は4時間弱で、座間味島や阿嘉島に比べると渡嘉敷島は道路も広くしっかりと整備されていて走りやすかった。
渡嘉敷島最大の見どころはやはり阿波連ビーチとその近くにあるクバンダキ展望台だと思うが、それ以外のおすすめの見どころとしては、上記にご紹介した照山展望台、渡嘉志久ビーチ、集団自決跡地、港の見える丘展望台、阿波連園地あたりだろうか。
上記にご紹介した以外にも展望台はあるので、のんびりと島を一周しながらお気に入りの風景を探して欲しい。