慶良間諸島でもとりわけ美しいニシバマビーチ
「阿嘉(あか)島の海は宮古島の海より綺麗よ」
那覇の飲み屋で働いていたお姉さんがこんなことを言っていた。
それ以来、阿嘉島という名前が脳裏からこびりついて離れず、今回の慶良間(けらま)諸島を旅するきっかけともなった。
ところが、「みつしま」という小さな船に乗って座間味島から阿嘉島へと渡った日は天気が悪く、阿嘉島の海は綺麗ではあるものの宮古島以上とはとても思えず、「お姉さんの嘘つき」となったものだ。
しかし、阿嘉島滞在の最終日は見事な晴天で、青空の下に広がるニシバマビーチの海を見てお姉さんが言っていたことも分かるような気がした(実際には、海の中が沖縄でもトップクラスに綺麗ということらしい)。

阿嘉島のニシバマビーチ
ニシバマビーチは漢字では北浜ビーチと書く。
波照間島にもニシ浜(北浜)という同じような名前のビーチがあるが、阿嘉島のニシバマビーチは、沖縄有数の美しいビーチとして有名な波照間島のニシ浜にも引けを取らない美しさだ。

透明度の高い阿嘉島の海
阿嘉島の自然に囲まれた人気のない道路を歩いてニシバマビーチにたどり着くと、入り口にはニシバマテラスという施設が設けられているのが見える。

ニシバマビーチの入り口
ニシバマテラスの上にはデッキ、中には絶景カフェを思わせるカウンターがあり、思う存分ニシバマの絶景を楽しむことができる(阿嘉島は小さな島だが、意外にもしっかりとした施設がある印象だ)。

砂浜、海の色ともに美しいニシバマビーチ
テラスに座ってのんびりと海を眺めていると、時折観光客がやって来る。
11月ということもあってか、日本人よりも欧米人や中国系の観光客が多い印象だ。
東アジア人はビーチでサクッと写真を撮って帰る人が多いのに対して、欧米人はビーチでのんびりと過ごすのが好きなのは民族性だろうか(僕はビールを飲みながら海を眺めて放心状態になるのが好きだ)。
ニシバマビーチの海は、エメラルドグリーン色をしたサンゴ礁の海の向こうに慶良間諸島らしい青い海が広がる。

キャンバスに絵の具を塗ったかのようなニシバマビーチの海
その4色のグラデーションの海は、まるで宮古島のエメラルドグリーンの海に地中海の青を流し込んだかのような色をしている。
今まで見たどのビーチの海の色とも異なり、慶良間諸島で訪れたビーチの中でもニシバマビーチはとりわけ美しい。
ダイバーが沖縄でも随一だと認める阿嘉島の海。
残念ながら、阿嘉島滞在中はほとんど天気が悪かったこともあって海には入らなかったのだが、この海で泳ぐのは至福のひとときだろう。

座間味島や渡嘉敷島のビーチより人が少なく、シュノーケリングも気持ち良さそうだ
ニシバマビーチを一望できるニシバマ展望台
ニシバマビーチから道路を挟んだ反対側にはニシバマ展望台がある。
山に設けられた階段を上った展望台からは、ニシバマビーチと慶良間諸島の島々を一望することができる。

ニシバマ展望台からの眺め。奥に見えるのが座間味島
ニシバマビーチ手前の海の家「A sign」
ニシバマビーチ手前の道路沿いには海の家がある。

海の家「A sign」。メニューが豊富だ
今回阿嘉島を訪れたのは11月だったのだが、閉まっているお店も多くて昼食を食べる場所が少なかったのでこの季節でも営業しているのはありがたい。

ランチにタコライスとシークヮーサージュースをいただいた
おわりに
以上、阿嘉島を代表するビーチであるニシバマビーチをご紹介した。
今回阿嘉島を訪れるのは初めてだったのだが、慶良間諸島だけでなく沖縄の中でもトップクラスの美しさを誇るニシバマビーチに素朴な集落と、宮古島や波照間島と並んで阿嘉島は大好きな島の1つになった。
今度阿嘉島を訪れる際は、1週間くらい滞在してのんびりと過ごそうか。
その際は、宮古島よりも美しいと噂の阿嘉島の海の中にも入りたいと思う。

ニシバマビーチの砂浜を歩く
観光情報
駐車場:あり
設備:シャワー、トイレ、売店、レンタルショップ
行き方(アクセス):阿嘉港から徒歩約20分(約1.5km)
住所と地図:沖縄県島尻郡座間味村阿嘉
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。