【宝生(ほうせい)】阿嘉島のおすすめ格安民宿での宿泊。ビーチ近くで島料理も絶品

「宝生」外観

はじめに

慶良間(けらま)諸島の阿嘉島(あかじま)では2泊3日の滞在だったのだが、その際に宿泊したのが「宝生(ほうせい)」という民宿だ。

民宿の予約はBooking.comで行い、宿泊料金は朝食・夕食込みで1泊あたり7,400円だった(宿が工事中だったので、部屋料金を10%割引してくれた)。

阿嘉島は座間味島をより一層素朴にした感じの小さな島である。

「宝生」ではダイビングサービスも提供しているらしく、初日は3連休の真ん中だったこともあってダイビングのグループ客で賑わっていたものの、2日目からは小さな離島の静けさを満喫することができた。

ビーチの手前で立地も良く、料理も美味しくてスタッフの対応も良かったのでとても満足のいく滞在だった。

以下にご紹介していきたい。

阿嘉港から徒歩でチェックイン

座間味島、阿嘉島と渡嘉敷島の3つの島を結ぶ小さな船「みつしま」に乗って座間味島から阿嘉島入りし、阿嘉港から歩いて民宿へと向かう。

「宝生」は阿嘉集落内の前浜(メーヌハマ)というビーチの目の前にある。

「宝生」外観

「宝生」外観

阿嘉港からの送迎もあるようだが、港から「宝生」までは徒歩数分程度とぜんぜん歩ける距離である。

民宿に到着すると京都から来たリゾートバイトの若い女性スタッフが出迎えてくれ、チェックイン時間まではまだまだ時間があったもののすぐに部屋に入ることができた。

この民宿は女性主人とバイトスタッフが主に切り盛りしているようだったが、どちらの方も離島の民宿らしい気さくさで、なおかつとても丁寧な対応だった。

余談であるが、沖縄の離島の宿泊施設や飲食店はリゾートバイト頼りなところも多く、リゾートバイトの対応によってそのお店の印象も大きく変わってしまう。

僕はこれを、助っ人外国人によってシーズンの成績が大きく左右される阪神タイガースにちなんで、「沖縄の離島における外国人助っ人問題」と呼んでいる(バース級に出会うのはまれである)。

沖縄の離島の民宿らしく、入り口にはゆんたくスペースが設けられている。

「宝生」の入り口にあるゆんたくスペース

「宝生」の入り口にあるゆんたくスペース

自動販売機で買ったオリオンビールを飲みながら、ゆんたくスペースに座って海を眺める。

別に誰かに話しかけられるのを待っている訳でもないのだが(特におっさんは要らない)、来るはずもない誰かを待ちわびているかのようなこの時間が沖縄の離島に来たときの一番好きな時間でもある。

和室6畳の客室

案内されたのは沖縄の離島の民宿でよく見る畳敷きの和室6畳の客室だ。

「宝生」の客室

「宝生」の客室

6畳の部屋の定員は3名らしいが、1人で使う分には十分に広い。

トイレとシャワールームは共同となる。

トイレはこんな感じ。変質者と間違われても困るので写真はこれだけ

トイレはこんな感じ。変質者と間違われても困るので写真はこれだけ

パソコン作業がしづらいのに加えて、トイレとシャワーの共同利用が多いことが僕があまり民宿に泊まりたくない理由なのだが、「宝生」のトイレとシャワールームは清潔で、かつ男女別にそれぞれ3つずつあるのでストレスを感じることなく利用することができた。

女性が切り盛りしている民宿は大体が清潔で細かい所まで気配りが行き届いているのが嬉しい(がさつな女も多いがそんな人は民宿を経営しないと思われる)。

阿嘉集落前の前浜(メーヌハマ)

民宿の目の前には前浜(メーヌハマ)と呼ばれるビーチが広がっている。

阿嘉集落前に広がる前浜

阿嘉集落前に広がる前浜

残念ながら阿嘉島滞在中のほとんどは天気が悪く、座間味島で散々泳いだこともあって今回阿嘉島では海に入らなかった。

しかし、ダイビング好きに言わせると阿嘉島の海は沖縄でもトップクラスに綺麗とのこと(宮古島より綺麗と言っている人もいた)なので、シュノーケリングやダイビングを楽しむのも良さそうだ。

前浜のビーチ。のんびりと過ごすには最高だ

前浜のビーチ。のんびりと過ごすには最高だ

オリオンビールを飲みながらボーッと海を眺めていると、ときおり野生のケラマジカが姿を現す。

阿嘉島に多く生息するケラマジカ。近づくと逃げます

阿嘉島に多く生息するケラマジカ。近づくと逃げます

バラエティ豊かで美味しい食事

食事は1階にある大きな食堂でいただく。

「宝生」の食堂。生ビールもあるよ

「宝生」の食堂。生ビールもあるよ

11月のシーズンオフということもあってか阿嘉島のお店は閉まっているところも多く、夜に外で食事をする選択肢はほとんどなさそうだったので夕食も付けることをおすすめする。

初日の夕食はグルクン、ジーマミ豆腐やにんじんシリシリなど沖縄料理中心のメニュー。

初日の夕食。離島の魚はやっぱり美味い

初日の夕食。離島の魚はやっぱり美味い

朝食は卵、納豆に味噌汁などいかにも民宿の朝食といった感じで、シンプルながらも身体に良さそうだ。

初日の朝食。納豆が美味しかったな

初日の朝食。納豆が美味しかったな

初日の食堂は3連休の真ん中だったこともあってダイビングのグループ客で賑わっていたのだが、2日目になると食堂は僕1人だけになっていた。

2日目の夕食はまぐろ丼に天ぷら。宿泊客の人数に応じてさっとこんなメニューにしてしまうのは料理が美味い人のなせる技である。

ボリュームたっぷりの2日目の夕食

ボリュームたっぷりの2日目の夕食

2日目の朝食は洋風で、シンプルながらも格安ホテルとは違う手作り感が嬉しい。

2日目の朝食。厚切りパンが印象的

2日目の朝食。厚切りパンが印象的

「宝生」でいただいた食事はどれも美味しく、格安の宿泊料金を考えるとコスパ抜群に感じる。

やっぱり沖縄の小さな離島で民宿に宿泊する際は2食付きが良い。

チェックアウト

最初リゾート感溢れる座間味島から阿嘉島にやって来たときは天気も悪く、阿嘉島の何もなさになんだかもの悲しくなってしまった。

しかし、晴れた日の阿嘉島の海は抜群に美しく、島の人の優しさや島の素朴な雰囲気にも癒され、帰る頃にはすっかりお気に入りの島になっていた。

今回は2泊3日の短期滞在で海にも入らなかったので、また阿嘉島に戻ってくることを心に誓い、宿をチェックアウトして次の目的地である渡嘉敷島へと向かった。

「宝生」、また次回阿嘉島に訪れた際にも泊まりたいと思わせてくれる、とてもおすすめの民宿だ。

おまけ

「宝生」滞在中に阿嘉島で避難訓練が行われたので、女性主人に連れられ島の人たちに交じって避難訓練に参加してきた。

丘の上から阿嘉集落を望む

丘の上から阿嘉集落を望む

ほんの少しだけれども島の一員になった気がして、民宿ならではの貴重な体験をすることができた。

予約

ホテル情報

公式サイト:http://www.housei-aka.com/

アクセス:阿嘉港から徒歩数分。送迎あり

住所と地図:沖縄県島尻郡座間味村阿嘉58