はじめに
僕はモロッコが嫌いだ。もう二度と行くつもりはない。
僕が今回モロッコを訪れることになったきっかけは、いつかSNSで見たシャウエン(シェフシャウエン)の青い街並みが脳裏に焼き付いて離れなかったからだ。
モロッコに対する漠然とした憧れを抱きつつも、アフリカを訪れたことがない僕にとってはアフリカ北部に位置するモロッコへの旅行はなかなかハードルが高かった。
そんな折、スペイン語を勉強していたこともあって、以前から計画していたスペインを訪れることになった。
せっかくなのでついでに隣国のポルトガルかフランスでも訪れようかと思ってGoogleマップの地球儀をぼんやりと眺めていると、スペインとモロッコが近くにあることに気付く。
スペインがあるイベリア半島の最南端とモロッコの最北端を隔てるジブラルタル海峡は泳いでも渡れそうな距離である。
「これはひょっとするとフェリーが出ているのでは?」と思い検索してみると、やはりスペインとモロッコを1時間程度で結ぶフェリーが出ていた。
そんなわけで当初のスペイン留学の予定は変更し、2019年の9月から10月にかけて、スペイン南部のアンダルシア州からモロッコ北部のシャウエンを目指す旅に出ることになった。
多くの旅行好き女子がおすすめする通り、スペイン、特にアンダルシアでの滞在は期待していた以上に素晴らしかったが、その逆にモロッコでの滞在は期待以下どころか今まで訪れた国の中で最悪だった。
アンダルシアからモロッコに行くのはまさに天国から地獄、高天原から黄泉の国に行くようなもので、わずか1時間程度の船旅にもかかわらずその落差は激しかった。
それでも、苦難の末にようやくたどり着いた憧れの青い街・シャウエンはそれなりに美しかった。

青色と猫が魅力的なシャウエン
僕と同じようにシャウエンを訪れたい方のために、スペイン南部アンダルシア州からモロッコ北部シャウエンまでの旅の道のりを書いた本ブログの過去記事を、以下にまとめてご紹介したい。
僕が今回取ったルートは(スペイン側)グラナダ→マラガ→タリファ→(モロッコ側)タンジェ→シャウエンというルートなので、そのルートでのシャウエンまでの行き方を各都市の一番の見どころと合わせてご紹介する。
タリファではなくアルヘシラスからもモロッコ行きのフェリーは出ているし、もちろん他にもルートはあるので、一つの旅のモデルルートとして参考にしていだけると幸いである。
念を押して言うが、旅行先にモロッコはおすすめしない。もし仮にハネムーンでモロッコなんかに行ったら、離婚の重大事由に該当しそうなので要注意だ。
ターミナルやメディナ(旧市街)で待ち伏せしているウザいモロッコ人の包囲網をくぐり抜けながら、モロッコ人と罵り合ったり唾をかけ合ったりしながら、クーラーのない部屋でモロッコの灼熱にうなされながら、大して美味しくもないパンを毎食頬張りながら、イスラム教徒の国でお酒を飲むのを我慢しながら、それでもシャウエンの青い街を訪れたい方にこの記事を捧げる。
グラナダ
まずはスペイン南部のアンダルシア州に入る必要があるのだが、僕はバルセロナからスペイン入りして列車でグラナダへと向かった。
グラナダと言えばイスラム建築のアルハンブラ宮殿が有名だが、タパス(小皿料理)が無料で付いてくるという独特のバル文化があるグラナダでは是非バル巡りをおすすめしたい。
マラガ
アンダルシア州の移動と言えばバスがメインで、グラナダから次の目的地であるマラガへはバスで移動した。
ピカソの故郷であるマラガの街並みもなかなか美しかったが、マラガを訪れたら是非マラガを拠点にして、「アンダルシアの白い村」であるフリヒリアナやミハスに訪れて欲しい。
タリファ
マラガからモロッコ行きのフェリーが出ているタリファへもバスで移動したが、こちらはネットでの情報が少なくてやや苦戦したので以下の記事を参考にして欲しい。
タリファは通り過ぎるだけの方も多いと思うが、アンダルシアらしい白い街並みにお洒落なバル、そして何と言ってもタリファ岬からの絶景は見逃せないので1泊はして欲しい港町だ。
はっきり言って、タリファ岬から地中海と大西洋、そして対岸のモロッコを眺めるだけでモロッコには行かず引き返しても良い(え?)
タンジェ
スペインのタリファからモロッコのタンジェには数多くのフェリー便が出ており、わずか1時間程度でモロッコに渡ることができる。
ヨーロッパへの不法移民も集まるらしい港町タンジェのメディナ(旧市街)ははっきり言って雰囲気が悪いのだが、少し奮発してリヤド(古い邸宅を改築して宿泊施設としたもの)にでも泊まってのんびりと過ごすのがおすすめだ。
シャウエン
タンジェからシャウエンにはバスが出ているが、モロッコでの移動はスペインに比べるとストレスが伴い、バスターミナルにはウザいモロッコ人も出没するので気を付けよう。
山あいの街シャウエンの見どころは何と言ってもメディナ(旧市街)の青い街並みだが、小さな街にもかかわらず観光客も多いので、少なくとも1泊はして静寂が訪れた朝の青い街を堪能して欲しい。
おわりに
以上、スペイン南部アンダルシア州のグラナダからモロッコ北部のシャウエンまでの道のりを書いた本ブログの過去記事をご紹介した。
今回は3週間ちょいの旅行で、上記にご紹介した都市だけでなくスペインではバルセロナ、モロッコではフェズ(それと帰国前のカサブランカ)にも滞在した。
それらの都市に関する記事や紹介しきれなかった他の記事に関しては、興味がある方はサイトマップやカテゴリーなどから選んで読み進めて欲しい。
冒頭で述べた通り僕はモロッコが嫌いなのだが、それとは対照的にスペインでの滞在は素晴らしく、結果としてヨーロッパとアフリカの格差を肌で体感することができた印象深い旅になった。
モロッコのシャウエンを訪れるのであれば、是非スペイン南部のアンダルシアを経由して、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸を隔てるジブラルタル海峡を渡るというロマン溢れる船旅を一生に一度は経験して欲しいものだ。