はじめに
「青い街」として観光客に人気が高いモロッコ北部にある山あいの街シャウエン(正式名称:シェフシャウエン)。
スペインからモロッコへとフェリーで渡る今回の旅の最大の目的がこのシャウエンを訪れることであった。
いわゆる「青い街」はシャウエンのメディナと呼ばれる旧市街に当たる。
シャウエンでの2泊3日の滞在中、メディナを思う存分散策してきたので以下にご紹介したい。
シャウエンのメディナを散策。静かな朝がおすすめ
シャウエンは小さな街なので観光所要時間は半日もあれば十分だと思うが、青い街の写真を撮るのに夢中になっていると時間は瞬く間に過ぎてしまう。
メディナのメインストリート沿いにはお土産屋さんだけでなくカフェやレストランも多いので、休憩をしながら終日のんびりと散策するのも良いだろう。
メディナ内には坂道や階段が多いので、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめする。
日中は日帰り観光客や団体観光客で賑わうので、シャウエンにはできれば1泊はして、人気が少なくお店もまだ開いていない早朝の静かな青い街を堪能して欲しい。
さもなければ、セクシーポーズをした中国人のおばちゃんの写真を撮る羽目になるかもしれない。
僕はメディナまで徒歩10分のホテルから夜明けと共に写真を撮るためメディナに向かったが、早朝に散策するのに便利なメディナ内のホテルを選ぶのも良いだろう。
なお、タンジェやフェズのメディナに比べるとシャウエンのメディナは平和な雰囲気で、常に観光客の姿は目にするしそれほど治安の悪さを感じることはなかった。
シャウエンの猫
モロッコの街では至る所で猫を目にするが、その中でもシャウエンは特に猫が多く、とある沖縄の離島のように住人よりも猫の方が多いのではないかと思えるほどだ。
シャウエンのメディナで印象的だったのが、小さな子猫も多いことだ。
観光客に対してはシビアなモロッコ人も、猫に対しては優しいのかあちらこちらでエサをあげている姿を目にする。
おやおや、人と同じで中にはラリっている猫もいますね。大丈夫でしょうか。
シャウエンの猫は概して大人しいが、中には警戒心が強いのか近づくと逃げる猫もいる。
狂犬病を持っている猫もいるみたいだし、触れ合う際には気を付けた方が良いかもしれない。
シャウエンの青い街には黒い猫がよく映えるので、インスタ映えする写真を撮りたい方は黒い猫を探してみてはいかがだろうか。
カラフルな植木鉢が並ぶシャウエンのフォトスポット
シャウエンを訪れる方の中には、本記事の冒頭にも載せたカラフルな植木鉢の写真に魅せられた方もいるだろう。
このカラフルな植木鉢が並ぶ場所は、シャウエンでも観光客に一番人気のフォトスポットとなっている。
ご親切にもGoogleマップでは「カラフル植木鉢」としてマークされているので、以下にこのフォトスポットの場所を示した地図を貼り付けておくことにする。
しかし、上記の場所は少しずれているようなので、「ダル・アルデア」というホテルを目印に向かっていった方が分かりやすいと思う。
このフォトスポットには観光客が集まっているので、通りを歩いているとすぐに分かるだろう。
シャウエンのメディナは1~2時間もあれば十分に歩き回れるほど小さく、地図はなくても1日かけて歩き回っていれば大体把握できると思うが、観光時間に余裕のない方は上に載せた地図を活用して欲しい。
時間帯によっては写真を撮るまでかなり待つことになると思うので、セクシーポーズをしたおばちゃんの写真を撮りたくない方は、やはり早朝に訪れるのが良いだろう。
ここの写真は誰もが撮るので、他にもメディナ内の路地を歩き回って、自分だけの風景を見つけたいところだ。
おわりに
以上、メディナ(旧市街)の青い街並みと猫に焦点を当ててシャウエンをご紹介した。
なんでもシャウエンの街が青いのには諸説あるようで、僕も友人に「モロッコに青い街がある」と言って写真を見せると、「なんで青いの?」とよく質問される。
僕に分かるはずもなく「ペンキで塗ったから」という馬鹿げた答えしか出てこないのだが、ふと思いついて青い服を着たくなるのと同じように特別な理由なんてないのかもしれない。
シャウエンは山に囲まれて海が見えない街だから、きっと身近に海を感じたくて誰かが青に塗り始めたんだろう。そういうことにしておく。
僕はモロッコが嫌いなのでモロッコ旅行はおすすめしないものの、青色と猫をこよなく愛する身としては、シャウエンの「青い街」だけは人生で一度は訪れる価値のあるスポットだと思う。