はじめに
モロッコ北部にある山あいの街シャウエン(シェフシャウエン)を後にし、その南に位置する迷宮都市で有名なフェズへと向かう。
タンジェからシャウエンに向かう時と同様、元国営のCTMバスを使ってシャウエンからフェズまで移動したので以下にご紹介したい。
なお、タンジェからシャウエンの移動に関しては以前の記事を参照して欲しい。
人気路線なのでバスチケットは早めの予約・購入がおすすめ
シャウエンとフェズの間は人気路線らしく、バスの座席はすぐに埋まるのでバスチケットは早めに購入するのがおすすめだ。
僕は出発日の前々日にCTMのサイトを確認したところ15時10分発の遅い便しか空いておらず、慌てて慣れないフランス語のサイトでネット予約しようとしたのだが、どうやらネット予約は出発時刻の48時間前までしか利用できないらしかった(最新情報は要確認)。
そんなわけで、シャウエンのバスターミナルにあるCTMの窓口でバスチケットを購入することに。

シャウエンのバスターミナル。バスターミナルまで水色と白
シャウエンからフェズまでのバス料金は75ディルハムで、所要時間は4時間20分。

CTMバスのチケット
なお、バスの時刻表や運賃の詳細に関してはCTMのサイトを確認して欲しい(A partir deにCHEFCHAOUEN、AにFESと入力)。
CTMのバスが空いていなかったら、バスターミナルにある他の民営バス会社の窓口で聞いてみると良いだろう。

右側がCTMの窓口で左側が別会社の窓口
シャウエンのバスターミナルの場所
シャウエンのバスターミナル(Gare Routière)はメディナと呼ばれる旧市街からは少し離れており、徒歩で15~20分くらいの距離にある。

シャウエンのバスターミナル
僕はシャウエンで滞在していたホテルから歩いてバスターミナルへと向かったが、行きと比べると下り坂なので楽である。
出発に先立ちCTMの窓口に行き、預け荷物料金(スーツケース1個で5ディルハム)を支払って荷物タグと荷物預かり証を受け取る。
シャウエンのバスターミナルにはカフェくらいしかなく、出発時刻までやることもなく「早く日本に帰りたいなぁ」と思いながらボーッと過ごした。
シャウエンからフェズに向かうCTMバスに乗車
出発時刻が近づくと、一際目立つCTMバスがやって来た。

ボルボ製のCTMバス
バス側面の荷物置き場が開き、スタッフが荷物を受け取って収めてくれる。タンジェとは違い、チップを要求してくる必殺荷物仕分け人はいなかった。
バスに乗車し、天井に書いてある座席番号(分かりづらい)を確認して席に座る。

CTMバスの車内
さすがに人気路線だけあって車内はほぼ満席で、乗客はその多くが欧米人観光客である。
モロッコのバスは結構揺れることもあって、事前に飲んでおいた酔い止め薬が効いてきたのかウツラウツラとしながらバスは進む。
乗車時間は4時間20分と長く、道中、バスは休憩のためにどこかに停車した。
バスを降りて外の空気でも吸おうかと思ったのだが、物事がスムーズに進まないのが日常茶飯事のモロッコだし、万が一置いて行かれたら絶望しかないので車内に留まることにした。
畑が広がるのどかな風景を通り抜け、フェズに着いた頃には空が暗くなっていた。

フェズに向かうバスの車窓から
フェズのバスターミナルに到着
バスターミナルで客待ちしていたグランタクシーに偶然居合わせた韓国人女性と相乗りし、滞在予定のホテルが近くにあるフェズ駅へと向かった。
バックパッカーらしい韓国人女性はギャップイヤーを利用して旅しているらしい。
若い女性が1人でモロッコなんて旅して怖くないのだろうか。いや、若いからこそ怖くないのか。
それはともかく、CTMでのバス移動は相変わらず快適なものだったので、シャウエンとフェズの間を移動する際は是非CTMバスを利用して欲しい。
くれぐれもバスチケットの購入は早めに済ませておこう。
それでは、ボン・ヴォヤージュ。