はじめに
バルセロナに滞在中、サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)を訪れた。
サグラダ・ファミリアはカタルーニャ語(バルセロナがあるカタルーニャ州の言語)で「聖家族」を意味し、キリストとその家族に捧げられた教会で、2005年に「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産に登録されている。
アントニ・ガウディはカタルーニャ州出身の建築家で、バルセロナに数多くあるガウディの建築物は人気の観光スポットとなっているが、その中でも彼が生涯を捧げた作品であるサグラダ・ファミリアはバルセロナを訪れたら必見とも言える観光スポットだ。
残念ながら、恐らくはサグラダ・ファミリアを訪れる他の多くの日本人観光客と同様、僕はアントニ・ガウディやサグラダ・ファミリアの歴史や背景には全くと言って良いほど詳しくない。
小難しい話はガイドブックや専門書に譲るとして、ここでは実際にサグラダ・ファミリアを訪れて撮った写真や感想についてご紹介したい。
なお、訪問が決まったらチケットは事前にオンラインで予約しておくことをおすすめする。
サグラダ・ファミリアの聖堂
予め指定された時間にチケットを見せて入場し、荷物検査を通過して中に進む。
観光客で賑わうバルセロナの中でも、サグラダ・ファミリアにはとりわけ多くの観光客が集まっている。まるで清水寺のようだ。
サグラダ・ファミリアには3つのファサード(建物の正面部分のこと)があるのだが、現在は生誕のファサードが入り口となっている。
生誕のファサードは1894年に着工し、3つのファサードのうち唯一ガウディ(1926年没)の生前に完成したファサードだ。
ちなみにサグラダ・ファミリアは1882年に建設が開始され、未だに完成していないが、一応ガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定となっている。
その外観からはつい忘れてしまいそうになるが、サグラダ・ファミリアは教会なので聖堂内では帽子を取る必要がある。
光り輝く聖堂内の祭壇は何とも神々しい。
聖堂の内部は森をイメージしてデザインされたらしく、独特な形をした柱がまるで樹木のように伸びている。
さながら森に囲まれた神社のように、太陽光が差し込む巨大な森のような聖堂内部は、他の教会とは一味も二味も異なり、神秘的で荘厳ながらも暖かさを感じる。
壁に設置されたステンドグラスに光が差し込むと聖堂内が鮮やかに色づき、時間によって刻々とその表情を変える。
生誕のファサードの塔
サグラダ・ファミリアでは、東側にある生誕のファサードと西側にある受難のファサードの2箇所の塔に上ることができる。
チケットを予約する際にどちらの塔に上るかを選べるのだが、僕はネットで調べた評判を頼りに今回は生誕のファサードを選択した(ちなみに塔は別料金で、入場時間も決められている)。
荷物をロッカーに預けてエレベーターで塔の上まで上がり、景色を眺めながら人が1人しか通れないような狭い螺旋階段を下りて行く。
塔からは建築物や工事現場を間近に見ることができるが、主に見えるのはバルセロナの街並みである。
若干スリルを感じる展望台のようなものだが、サグラダ・ファミリアの上に上がるのは感動を覚えるし、せっかくここまで来たからには塔にも上りたいところだ。
おわりに
以上、簡単だがサグラダ・ファミリアの景色をご紹介した。
サグラダ・ファミリアの敷地内には博物館や付属学校などもあるのだが、聖堂に比べると大したことはないのでここでは省略した。
建築やアートにそれほど興味のない僕でも、サグラダ・ファミリアのような美しい建築物には思わず魅了されてしまう。
建築物を見て感動したのは、東洋のサグラダ・ファミリアとも呼ばれるタイの「サンクチュアリー・オブ・ トゥルース」以来かもしれない。
サグラダ・ファミリア、バルセロナに来たら必ず訪れたいスポットだ。
僕も次に訪れた際は受難のファサードの塔に上り、サグラダ・ファミリアの模型のお土産を購入し(100ユーロ以上するので今回は購入を断念した)、自宅に並んでいる世界のランドマーク置物コレクションに加えるつもりである。
観光情報
営業時間:9:00~20:00(3・10月は~19:00、11~2月は~18:00、12月25・26日、1月1日・6日は~14:00)
定休日:無休
入場料金:17ユーロ(ベーシックチケット、オンライン購入)~
※チケットは公式サイトからの事前のオンライン予約が望ましい
公式サイト(英語):https://sagradafamilia.org/en/
アクセス:地下鉄2/5号線サグラダ・ファミリア駅すぐ
住所と地図:Carrer Mallorca, 401, Barcelona
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。