ジブラルタル海峡を越えてフェリーでモロッコへと渡る旅人が集まるスペイン南部アンダルシア州の港町タリファ。
僕もモロッコへと渡る前日タリファでは1泊したのだが、その際にディナーを食べようと訪れたのが旧市街にある「Bar El Frances」というバルだ。
バルの外にはテラス席もあるが、こぢんまりとした店内のカウンターが空いていたのでそちらに座ることに。
まずは生ビールを飲みながら一緒に出てきたオリーブの実をつまむ。
スペインに来てからオリーブの実ばかり食べてるせいか、なんだか肌がつるつるになってきたな。
タリファではマグロ漁が盛んなのか、このバルでもマグロ(スペイン語ではatún)を使った料理が多い。
まず前菜代わりにいただいたのが、「Montadito de atún(マグロバーガー)」。
マグロバーガーは新鮮なマグロのステーキと野菜がパンに挟まれていて、マグロ好きの日本人にはたまらない。
とろけるようなマグロステーキのハンバーガーは、今まで食べたハンバーガーで一番ではないかと思えるほどの美味しさで、一瞬で平らげてしまった。
サングリアも美味しい。
日本にも美味しいサングリアはあるが、大抵の場合、シロップの味がして後味が悪かったりする。
一方、さすがに本場だけあってスペインのサングリアは概してフルーツの甘みが効いていて美味しく、サッパリしているのでグビグビと飲める。
バルの店内はどこか懐かしさを感じさせる雰囲気で、女性店員が多いからかところどころに可愛らしさがある。
主に対応してくれた女性店員は親切で、いかにもカントリー映画に出てきそうな美人だった。
大柄で気が強い人が多い外国人女性はなんだか苦手なんだけれど、「ザ・ウォーキング・デッド」のベスちゃんのような心優しい田舎の美人にはついつい魅力を感じてしまう(他の登場人物は大体怖い)。
ベスちゃんとグレンがいなくなり、ゾンビが弱体化した「ザ・ウォーキング・デッド」なんて面白くない。何の話だ。
メイン料理にいただいたのがマグロのお肉を使ったミートボール。
ミートボール(スペイン語ではalbóndigas)はスペインのバルでは定番とも言える料理だ。
ミートボールなんてこれまでお弁当のおかずか食卓の脇役ぐらいにしか思っていなかったのだが、サングリアと共にスペインに来てから大好きになった一品である。
お会計は上記の料理2品に生ビール1杯、サングリア2杯で合計18ユーロとリーズナブル。
心地良いバルの雰囲気、美味しい料理、そして親切で美人な店員さんと、スペインで訪れたバルの中でも特に印象に残っており、スペイン滞在最後の夜にふさわしいディナーだった。
「Bar El Frances」、タリファに訪れた際には是非訪れて欲しいおすすめのバルだ。
店舗情報
営業時間:12:30~24:00(土曜日は11:00~)
定休日:木曜日
公式サイト:facebookページ
住所と地図:Calle Sancho IV El Bravo 21, Tarifa
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。