スペイン南部アンダルシア州の港町・マラガでの5日間の滞在中、旧市街をのんびりと散策してきたので以下に見どころや観光スポットをご紹介したい。
紀元前8世紀にフェニキア人によって造られたマラガは世界でも有数の古い都市であり、地中海沿岸のリゾート地として知られるコスタ・デル・ソル(太陽の海岸)の中心地でもある。
また、マラガはピカソが幼少期を過ごした街としても有名で、旧市街のメルセー広場の近くには1881年10月25日にピカソが生まれた家がある。
丁度日曜日だったこともあってか、メルセー広場では市場が開かれていた。
メルセー広場沿いにはお手頃なバルやレストランが立ち並ぶので、ここで広場を眺めながら食事をするのもおすすめだ。
さすがにピカソの故郷だけあって、旧市街にはピカソ美術館もある。
僕はそもそも芸術に疎いこともあるが、バルセロナでピカソ美術館に訪れたこともあって、今回マラガではピカソ美術館には入らなかった。
マラガは南国の陽気で9月の下旬に入ってもまだまだ暑い。
アンダルシアらしい日中の真っ青な空も良いが、夜になってライトアップされた旧市街も美しい。
メインストリート近くの曲がりくねった細い路地には、雰囲気の良いバルが立ち並び夜遅くまで賑わっている。
旧市街の中心部には、マラガのシンボルとも言えるカテドラル(大聖堂)がある。
このカテドラルは1782年に右の塔が未完成のまま工事が終了したため、「片腕の貴婦人」とも呼ばれている。
旧市街を南に歩いて行くとマラガ港がある。
マラガ港の近くには、「キューブ」と呼ばれる四角い建物が印象的なパリのポンピドゥー・センター(文化センター)の分館がある。
港沿いに伸びる遊歩道を歩いて行くと、マラゲータ・ビーチにたどり着いた。
ビーチ沿いのレストランで海を眺めながらシーフードやビールを楽しむというのも贅沢な時間だ。
バルセロナでもそうだが、結構な都会の市街地のすぐそばにこれだけ大きなビーチがあるというのが羨ましい。
それはともかく、目のやり場に困るのでおばちゃん水着着用してください。
旧市街の東側には、マラガを代表する観光スポットと言えるアルカサバ(城塞)、そしてさらにその東にヒブラルファロ城がある。
アンダルシア地方は8世紀初めからおよそ800年もの間イスラム教徒の支配下にあり、イスラム時代の建築物が数多く残っている。
このアルカサバも11世紀のイスラム時代に建設された城塞だ。
アルカサバからさらに東に丘を上っていくと(結構歩く)、14世紀に建設されたヒブラルファロ城がある。
ヒブラルファロ城はマラガの街並みと地中海を一望できる絶景スポットだ。
高い所が苦手な僕は城壁の上を歩くとついつい足がすくんでしまうのだが、古代の人は怖くなかったのだろうか。
ヒブラルファロ城内にはカフェもあるので、景色を眺めながらのんびりと過ごすのもおすすめだ。
以上、簡単だがマラガの旧市街の風景をご紹介した。
マラガは小さな街だが、旧市街の美しい街並みとアンダルシアらしい温暖な気候が魅力的で、マラガを拠点に白い村にも訪れることができるので、アンダルシアに来たら是非訪れて欲しい街である。