はじめに
バルセロナのメインストリートと言えば、街の中心にあるカタルーニャ広場から港まで続くランブラス通り(Las Ramblas)だ。
ランブラス通りには約1.2kmの並木道が続き、スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカは「終わってほしくないと願う、世界に一つだけの道」と述べたそうな。

バルセロナ旧市街のメインストリート・ランブラス通り
さすがに芸術の街として知られるだけあってバルセロナは見どころが多すぎて困るのだが、サグラダ・ファミリアは必見だとしても、後は美しい街並みを散策し、レストランやバルで現地グルメを楽しむだけでも十分にバルセロナは満喫できると思う。
僕は今回バルセロナには約5日間滞在したのだが、サグラダ・ファミリアとピカソ美術館を訪れた以外では、もっぱら街歩きとグルメを楽しんでいた(アートや建築にそれほど興味がない僕にとっては、こっちの方が楽しかったりする)。
そんな街歩きの中心とも言えるランブラス通りには何度か訪れたので、以下に見どころを簡単にご紹介したい。
なお、一本筋は違うが、カタルーニャ広場を挟んで北側にはガウディ建築やブランドショップが立ち並ぶおしゃれなグラシア通りがあるので、合わせて散策するのもおすすめだ。
ランブラス通りを散策
カタルーニャ広場を出発し、南に向かってランブラス通りを歩く。

カタルーニャ広場。笑うぐらいハトがいる
ランブラス通りの中央部分は歩行者天国になっていて、道路の両側の並木と建築物が美しく、のんびりと眺めながら散策したい。

美しい建築物が立ち並ぶ
ランブラス通りは終日観光客でごった返しており、歩きタバコが多いのが残念でもある。

世界中から観光客が集まるランブラス通り
通りをしばらく南に進むと、右側にサン・ジュセップ市場がある。

サン・ジュセップ市場。1836年創設の市場だ
サン・ジュセップ市場はバルセロナ最大の市場で、「ボケリア」の愛称でも知られる。「ボケリア」とは地元の言葉で「胃袋」を意味するらしい。
その愛称の通り、市場では様々な現地グルメを堪能できるので、小腹が空いたときの食べ歩きにも良いだろう。

スペインらしい生ハムの原木
僕はこの市場でハムとチーズ、コロッケ、そしてジュースをいただいた。
サン・ジュセップ市場はランブラス通りの中でも特に観光客が集まる場所で、狭い通路は混雑していて歩きにくい。
市場内にはバルもいくつかあって気になったのだが、どこもほぼ満席状態で落ち着かなさそうだったので、結局ランブラス通り沿いの別のバルでビールを飲むことにした。

サン・ジュセップ市場内のバル
サン・ジュセップ市場から、リセウ駅を通り過ぎてランブラス通りをさらに南に歩き、左に曲がるとレイアール広場がある。

レイアール広場。中央には噴水がある
ランブラス通りに比べると人が少なくて穏やかな広場で、のんびりと休憩するには最適だ。

ガウディがデザインした街灯
広場の周囲にはレストランやバルが立ち並んでおり、ここでパエリアを食べるのもおすすめだ。
再びランブラス通りに戻り、右の脇道に入るとガウディ建築のグエル邸がある。

世界遺産のグエル邸
バルセロナの街はガウディとは切っても切れない間柄のようだが、ガウディ建築はどこも入場料が高くてなかなか入る気にはなれない。
ランブラス通りを一番南まで歩くと、港の手前にコロンブスの塔がある。

コロンブスの塔。新大陸(アメリカ)の方角を指差している
塔の上は展望台になっていて(入場料金6ユーロ)、バルセロナ市街地の絶景を360度眺めることができるので是非上ってみて欲しい。

展望台から見るランブラス通り。遠く(右奥)にはサグラダ・ファミリアも見える
ランブラス通りの終着点にある港はポルト・ベイと呼ばれるウォーターフロントエリアになっていて、海を見ながらのんびりと散策するのも楽しい。

展望台から見るポルト・ベイ
港沿いのシーフードレストランで海を見ながらのんびりとパエリアを食べるのも良いだろう。
おわりに
以上、簡単だがランブラス通りの風景をご紹介した。
バルセロナのメインストリートであるランブラス通りはバルセロナに来たらまず初めに歩きたい通りである。
ランブラス通りをのんびりと散策し、美しい並木と建築物、そして美味しいスペイングルメに酔いしれて欲しい。

ランブラス通り沿いのおしゃれなホテル。いつか泊まってみたい