目次
はじめに
スペイン南部のアンダルシア州にあるグラナダはアルハンブラ宮殿で有名だが、グラナダに来たら是非おすすめしたいのがバル巡りだ。
と言うのも、グラナダのバルではドリンクを頼むごとに無料のタパス(小皿料理)が付いてくるという、酒飲みには何とも嬉しいシステムになっている。
グラナダに滞在中、飲み歩きが好きな僕は昼間からグラナダにあるバルを巡った。
バルは街中の至る所にあるので、街歩きを楽しみながら気になったバルにふらりと入るのも良いと思うが、グラナダを訪れるのは初めてだったこともあって、今回はガイドブック『地球の歩き方』を頼りに3つのバルを巡ってきたので以下にご紹介したい。
ロス・ディアマンテス(Los Diamantes)
グラナダの市街地中心部にあるヌエバ広場からは少し歩くが、市庁舎近くの数多くのバルが立ち並ぶ通り沿いにある。
昼過ぎに訪れたのだが、ガードレール下の立ち飲み屋といった雰囲気の店内は混雑していて、カウンターでは客が肩を寄せ合いながら昼間から酒を飲んでいる。
カウンターの空いているスペースに潜り込み、とりあえずビールを注文。
ビールはスペイン語で「Una cerveza(ウナ・セルベサ)」だが、生ビールは「Una caña(ウナ・カニャ)」と言う。
「Una cerveza」でも大体生ビールを出してくれるのだが、一度マラガのバルで生ビールではなく瓶ビールが出てきたことがあった。
「ロス・ディアマンテス」のタパスは魚介類が中心で、酒のつまみには最高だ。
生ビールを2杯飲み干した後、せっかくなのでスペインらしい飲み物をいただこうと「カリモチョ(Kalimotxo, Calimocho)」をオーダーした。
「カリモチョ」とは赤ワインのコーラ割りで、バスク地方発祥の飲み物らしい。
このバルではコーラではなく白い炭酸飲料で割っていたが、飲みやすくて美味しい。
「ロス・ディアマンテス」は人気店だけあって、魚介類のタパスが美味しかったのでおすすめのバルだ。
店舗情報
営業時間:12:30~16:30、20:30~24:00
定休日:無休
公式サイト(スペイン語):http://www.barlosdiamantes.com/
住所と地図:Calle Navas 28
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。
カサ・フリオ(Casa Julio)
続いてほろ酔い気分でやって来たのが、ヌエバ広場の近くにある「カサ・フリオ(Casa Julio)」。
目立たない場所にあるせいか、店内はそれほど混雑していなかった。
「カリモチョ(赤ワインのコーラ割り)」が気に入ったので頼もうと思ったところ置いていなかったので、生ビールをオーダー。
このバルのタパスも魚介類や揚げ物が多い。
2杯目にサングリアをいただいたのだが、さすがに本場だけあって量が多く、フルーツが甘くて美味しい。
スペインのバルでは昼間から飲んでいる人が多いが、さすがに昼間から強い酒は飲まないのか、ワインやビールを何かで割って飲んでいる人(特に女性)も多い印象だ。
3杯目には定番の生ビールのレモン炭酸飲料割りをいただいた。
スペイン語では「Una caña con limón(ウナ・カニャ・コン・リモン)」で、「con limón」とは「with lemon」のことである。
このバルは混雑していなかったのでゆっくりと飲むことができたし、ドリンクもタパスも美味しかった。
店舗情報
営業時間:13:00~16:00、20:30~24:00
定休日:月曜日
住所と地図:Calle Hermosa 5
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。
ボデガス・カスタニェダ(Bodegas Castañeda)
続いて千鳥足で訪れたのが、ヌエバ広場の近くにある人気店の「ボデガス・カスタニェダ(Bodegas Castañeda)」。
このバルは前日の夜にも訪れたのだが、立地が良いこともあってかいつも賑わっている印象で、日本人を含む観光客も多い。
ただ、16~17時頃など夕方の時間帯はスペインのバルは比較的空いているようで、このバルでもこの時間帯はゆっくりと飲むことができた。
生ビールのレモン炭酸飲料割りは飲みやすいので何杯でもいける。
続いてすっかり気に入った「カリモチョ」をオーダーしたのだが、赤ワインが入ったグラスとコーラの瓶が豪快に提供される。
僕は赤ワインはあまり好きではなくもっぱら白ワイン派なのだが、サングリアやカリモチョなど、何かで割ったものは赤ワインの方が美味しく感じる。
それにしても、ウィスキーのコーラ割りも美味しいし、コーラは何にでも合うものだ。今度はビールや日本酒もコーラで割ってやろうか。
バルの店内では威勢の良いかけ声が飛んでいて、店員もキビキビと動いている。一般的にスペイン人は仕事に対してやる気が無い印象を受けるが、次から次に客がやって来るグラナダの人気バルではみんな働き者だ。
「ボデガス・カスタニェダ」のタパスは概して美味しいのだが、野菜が入ったマリネが提供されるときがあり、量も多くて野菜もマリネもあまり好きではない僕にとってはこのタパスはイマイチだった。
いずれにせよ、ヌエバ広場近くの分かりやすい場所にある人気店なので、グラナダで一度は訪れたいバルである。
店舗情報
営業時間:11:30~翌1:00(金~日は翌2:00)
定休日:無休
住所と地図:Calle Almireceros 1-3
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。
終わりに
前述の通りグラナダのバルではタパスが無料で、ドリンク代も1杯あたり2~3ユーロ程度と安いので、かなり食費を節約できる。
食べ飲み歩きが旅行の最大の楽しみとも言える僕にとってはグラナダのバル文化はとても魅力的で、3泊だけでは物足りず、もっと滞在してのんびりとグラナダのバル巡りを楽しみたいと思った。
アルハンブラ宮殿を目当てに駆け足でグラナダを訪れる人も多いと思うが、グラナダに来たら是非バル巡りも楽しんで欲しい(海外だしくれぐれも飲み過ぎには要注意だ)。
バルで飲み歩き、美味しいタパスにすっかりと満足して眠りについた。
グラナダのバル文化バンザイ!