【スペインAVE搭乗記】バルセロナからグラナダへ列車移動。乗り方などご紹介

ハロー、ミスター・プライムミニスター(AVEさんこんにちは)

はじめに

バルセロナを後にし、スペイン南部のアンダルシア州にあるグラナダへと向かう。

バルセロナからグラナダへは飛行機でもアクセス可能だが、今回は料金が安い列車(AVE)を利用して移動したので以下にご紹介したい。

なお、バルセロナでは街歩きを楽しんでサグラダ・ファミリアやピカソ美術館も訪れたのだが、写真を撮り過ぎて整理に時間がかかるので後日に記事をアップしたいと思う(昼間からバルで飲んでいるせいもあってブログ更新が追いつかず、必ずしも時系列ではないのでご了承願いたい)。

AVEとは「Alta Velocidad Española(スペインの高速)」の略で、またスペイン語で「鳥」を意味する言葉である。

Renfe(スペイン国鉄)が運行する高速鉄道で要は新幹線の様なものである。

なかなかイカしたAVEの車両

なかなかイカしたAVEの車両

発音は「アベ」で、我が国の内閣総理大臣と間違えないように気を付けよう。

AVEの予約は事前にRenfeの公式サイト(英語)から行った。

この記事では予約方法は割愛するが、英語サイトで予約を進めていくと途中からスペイン語に変わるのでやや苦戦した。

飛行機と同じように乗車券の種類はいくつかあって価格も変動するようなので、旅行スケジュールが決まったら早めに予約した方が良さそうだ。

今回は一番安いTurista(二等車)を予約した。価格は80.45ユーロで、スケジュールは以下の通りとなる。

  1. バルセロナ・サンツ駅→マドリード・アトーチャ駅(11:00→13:45)
  2. マドリード・アトーチャ駅→グラナダ駅(14:35→17:52)

乗り換えなしにバルセロナからグラナダに行く路線もあるようだが、早朝発しかなかったので朝が苦手な僕は断念した(乗車時間は大差ない)。

バルセロナ・サンツ駅でAVEに乗車

ホテルからメトロに乗ってバルセロナ・サンツ駅へと向かう。

バルセロナ・サンツ駅。空港のような雰囲気

バルセロナ・サンツ駅。空港のような雰囲気

電光掲示板で自分が乗る列車のプラットフォームを確認し、プリントアウトした乗車券を片手に荷物検査へと進む。

荷物検査は簡易なもので、スーツケースとバッグを突っ込むだけでパソコン、スマホや財布などを取り出す必要はなかった。

荷物検査を通過した後にもカフェや待合室があるので時間を潰すことが可能だ。

スペイン人はもっとルーズだと思っていたのだが、出発の50分前にもなるとプラットフォームへと向かう通路の前には早くも列ができていた(観光客かもしれないが)。

規則正しく列に並ぶヨーロッパ人は結構好きだ

規則正しく列に並ぶヨーロッパ人は結構好きだ

AVEの荷物置き場のスペースには限りがあるので、荷物置き場にスーツケースを置きたい方は早めに並ぶことをおすすめする。

約30分前になると受付が始まり、乗車券を見せてプラットフォームへと進む。

ハロー、ミスター・プライムミニスター(AVEさんこんにちは)

ハロー、ミスター・プライムミニスター(AVEさんこんにちは)

列車の電光掲示板に列車番号と車両番号が記載されているので、確認して乗り込めば良い。

AVEの車内

AVEの車内

Turista(二等車)とは言っても、結構広い。

座席前のスペース。大きいリュックや長い足もスッポリ収まります

座席前のスペース。大きいリュックや長い足もスッポリ収まります

向かい合った4人掛けの座席もあるが、幸運にも一番手前の2人掛けの窓際座席だった。

荷物置き場はそれほどスペースがあるわけではないので、空いていなかったらスーツケースやその他の大きな荷物は棚の上にしまうと良いだろう。

AVEの荷物置き場

AVEの荷物置き場

僕が現在愛用しているスーツケースのサイズは44×66×28(cm)だが、棚の上には十分に収まった。

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AVEの車内にはモニターがあり、イヤホンも配ってくれる。

Wi-Fi(インターネット)も乗車券番号やパスポート番号を入力すれば利用可能で、なかなか快適である。

車内にはカフェテリア(食堂車)もあり、発車後に軽く昼食を食べようと行ってみた。

AVE内のカフェテリア

AVE内のカフェテリア

カフェテリアにはスナックや軽食、ドリンク類が販売されているが、思ったよりも揺れるのでビールを飲むと早く酔いが回りそうだ。

カフェテリアのメニューはこんな感じ

カフェテリアのメニューはこんな感じ

ハムとチーズのサンドイッチとコーヒーのセット(6.3ユーロ)をいただいた

ハムとチーズのサンドイッチとコーヒーのセット(6.3ユーロ)をいただいた

AVEの窓から見る景色はもっぱらスペインの素朴な風景である。

バルセロナ発AVEの車窓から

バルセロナ発AVEの車窓から

手持ち無沙汰になるとついついスマホをいじってしまいがちになるが、たまには音楽でも聞きながらボーッと景色を眺めるのも良いものである。

のどかな風景が続く

のどかな風景が続く

マドリード・アトーチャ駅で乗り換え

バルセロナを出発した列車は3時間弱でマドリードのアトーチャ駅に到着。

マドリードのアトーチャ駅で列車を乗り換える

マドリードのアトーチャ駅で列車を乗り換える

再度の荷物検査を済ませて、列車の乗車時刻を待つ。

AVE乗り場は案内を待つ人たちで混雑していた

AVE乗り場は案内を待つ人たちで混雑していた

マドリードはスペインの首都にもかかわらず、AVE乗り場はバルセロナに比べると古くさく、列車の発車時刻が近づくまでプラットフォームが発表されずに行列ができるなどフローもかなり改善の必要があるように感じた。

マドリードからグラナダまでは向かい合った4人掛けの座席で、コンセントがあったのでスマホを充電することができた。

バルセロナからマドリードに向かう列車の2人掛けの座席ではコンセントが見当たらなかったのだが、もしかしたら見落としていた可能性もある。

AVEの4人掛け座席。1人客が多かったこともあって静かだった

AVEの4人掛け座席。1人客が多かったこともあって静かだった

今回は窓際の座席ではなく景色を堪能できなかったので、グラナダまではもっぱら本を読んで過ごした。

4人掛けの座席なのでなんだか気まずさを感じながらも、途中からカフェテリアで購入したプリングルスとビールを楽しんでいると、列車はほどなくしてグラナダに到着した。

丸1日かけてグラナダ駅に到着

丸1日かけてグラナダ駅に到着

おわりに

今回が始めてのAVE乗車だったが、長時間にもかかわらずストレスも少なくなかなか快適な旅で、スペインののどかな風景を楽しみながら移動することができた。

バルセロナからグラナダまでだと日中の時間の多くを移動に費やすことになるので、時間がない方は飛行機を利用すれば良いと思うが、時間がある方にはAVEでの移動はおすすめだ。