【八重山諸島を巡る一人旅】約3年ぶりの石垣島はやけに都会に感じた

南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港

「こんなのは僕の好きな沖縄じゃない」

約3年ぶりの石垣島に到着し、多くの外国人観光客が行きかう都会化された市街地の街並みを見て最初に思ったのがコレです。

僕は毎年10~11月になると沖縄を訪れる。

飛行機を降りて沖縄の空港に足を踏み入れた瞬間、何ともノスタルジックな感覚に包まれる。

それは、外国から日本に帰国した時とも東京から大阪に帰阪した時とも違う、独特かつ郷愁的な感覚なのだ。

僕にとって、11月の沖縄旅行は1年の締めくくりの里帰りのようなものなのである。

ここ数年は毎年宮古島を訪れているのだが、このままだと生があるうちに「沖縄の有人離島制覇」という壮大?な目標を達成できそうもないので、今年はまず1ヶ月かけて石垣島がある八重山諸島の全ての有人離島を巡ることにした。

関空(関西国際空港)を出発したANAの飛行機は向かい風の影響か少し遅れ、2時間50分ほどで南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港に到着。

「おーりとーり」とは沖縄本島の「めんそーれ」の意味である

「おーりとーり」とは沖縄本島の「めんそーれ」の意味である

ANAの航空券はスカイスキャナーで格安航空券を検索して購入した。早めの購入であれば、大阪から石垣島行きの便も宮古島行きの便も1万円前後のチケットが入手可能だ。

石垣空港で八重山そば(沖縄そばの一種)とジューシー(沖縄の炊き込みご飯)を食べ、路線バスを利用して市街地へと向かう。

路線バス乗り場ではまるでネパール人のような見た目の美人なお姉さんが案内してくれた。

ホテル名を告げると、親切すぎるくらい親切に降りるバス停とホテルまでの行き方を教えてくれる。

おまけにバスの運転手は僕のスーツケースを運んでくれる。

相変わらず、沖縄の人はお節介で親切だ。優しくされると泣けてくるじゃないか。

どうも、石垣島の人は宮古島の人に比べてオープンでフレンドリーなイメージがある(宮古島の人はどこかシャイで排他的なイメージ)。

地続きの大阪でさえ北と南では人も言葉も違うのだから、沖縄でも島によって違いがあるのは当然のことのように思えてくる。

モニター付き、英語のアナウンス付きという近代化されたバスは石垣島の素朴な風景を市街地に向けて走る。

「ぁ~あ~川の流れのよぅ~に~」

乗客のおじいちゃんの携帯から美空ひばりの着信音のメロディーが流れる。

昭和と現代のコラボレーションになんだか可笑しな気分になりながら、バスは市街地に到着した。

ホテルに到着後、昼寝をしてから夕食がてら市街地を散策してみる。

ビルが立ち並ぶ石垣島の市街地には多くの外国人観光客(アジア人や欧米人が目立つ)が行き交い、なんだか段々と那覇に近づいていっているような気がする。

お店も観光客向けのお店が増えている。

宮古島とは雰囲気が異なる随分都会の石垣島を見て、失望感と共に一抹の寂しさを覚えてしまった。

お店の島の人たちは相変わらず親切で、次々と来店する外国人観光客にカタコトの英語で対応しているが、素朴な島の良さは少しずつ失われていっているのではないだろうか。

3年前、石垣島に3週間滞在していたときに通っていたバーで食事をしようかと思っていたのだが、残念ながら2軒ともなくなっていた。

一等地にあるアットホーム(または隠れ家的)な雰囲気のお店というのは、観光客が増えて街が発展してくると、得てしてなくなってしまうものである。

3年前は一昔。知り合いがいなくなってしまった見慣れない風景の中、街中の食堂でパパッと夕食を済ませ、一人で晩酌しようかとコンビニでビールを買ってホテルへと戻った。

「どうも、石垣島とはイマイチ相性が良くないなぁ」

リゾート感溢れる都会化された街並みのせいか、増加する外国人観光客のせいかは分からないが、そんなことを思いながら石垣島の初日は過ぎていった。