『アフィリエイトで稼ぐ1年目の教科書』川端美帆:レビュー

僕はGoogleアドセンスをやっているのだが、1年経ってもサラリーマンの小遣い程度の金額も稼げていない状況なので、他のアフィリエイトも始めて見ることにした。アフィリエイト関連の本も過去に何冊か読んだのだが、復習も兼ねて学ぶためにAmazonで本書を購入した。

本書『アフィリエイトで稼ぐ1年目の教科書 これから始める人が必ず知りたい70の疑問と答え』の著者の川端美帆(アフィリ笹木)さんは、月100万円以上を稼ぎ続けるアフィリエイターらしい。月100万円以上とは、何とも羨ましい話である。

昔はアフィリエイトと言えばどことなく胡散臭いイメージがあって僕も敬遠していたのだが、最近はブロガーやアフィリエイターの認知度も上がってきたせいか、書店では類似本をよく目にするようになった。

本書ではGoogleアドセンスに関しては全然書かれておらず、アフィリエイトがメインとなる。広義ではGoogleアドセンスもアフィリエイトなのだが、違いを大ざっぱに言うと、前者は広告のクリックだけで報酬が発生し、後者は広告をクリックして商品やサービスを購入して始めて報酬が発生すると言うことだ。

タイトル通り、本書は主にこれからアフィリエイトを始めようとしている人向けの内容で、この手の本では珍しく、質問形式になっていて読みやすい。特に初心者が疑問に思う事柄に対して丁寧に解説されている。著者はプロのアフィリエイターらしく、重要な部分はハイライトされていたり、章の最後には結論がまとめて書かれていたりと、理解しやすい構成になっている。

僕はアフィリエイトに関してはようやく始めてみたものの、ブログを続けている今でも、未だにアフィリエイトに対して抵抗感がある。と言うのも、文学少年だった僕は文章を書くのが好きなのだが、報酬目的で商品やサービスの紹介文を書くという広告代理店のような仕事にイマイチ興味を持てないからだ。

僕が書く文章なんて大したことはないのだが、かの文豪がお金目的で文章を書いたら途端に魅力が無くなった・・・というのはよくありそうな話である。しかし、将来は旅をしながら文章を書いて生活したいと考えている僕はそれなりの報酬がないと話にならないので、アフィリエイトに触れるたびに、自分が書きたい内容(理想)と、稼げる内容(現実)との間には大きなギャップがあるのではないかと、もだえ苦しむ羽目になるのだ。この著者を含む多くのブロガーやアフィリエイターが指摘する「子どもでも読みやすい文章」などはその最たる例である。僕は太宰治のような文章を書きたいのだ。

なので、これからも当分はアフィリエイト目的ではなく、あくまでも文章を書くのをメインとして紹介したい商品やサービスが出てきたらその都度リンクを張っていく・・・というような形にしようと思う。

大分話しがそれてしまったが、本書はあくまでもテクニカルな内容ばかりなので、もう既に知っている部分も多かったが、本格的にアフィリエイトを始めるに当たっての再確認になったし、また初心者以外にも役に立つ情報もいくつかあった。「ペラサイト(子規模サイト)」を大量に作ると言うのも、「上位表示するためには記事を増やすしかないのではないか・・・」と考えていた僕にとっては、何だか意外であった。

いずれにせよ読みやすい本なので、これからアフィリエイトを始めたいと考えている人は、手元に置いておいて損はないと思う。この手の本は、実践しながら何度も読み返さないとなかなか身に付かないだろう。

現在は誰もがスマホを利用するようになってきて、ネットショッピングの売上は右肩上がりである。アフィリエイトという仕事は形態が変わることはあっても、少なくとも当分の間は衰退することはないのではないだろうか。雇用が不安定なこの時代、副業にせよ何にせよ、早いうちにネットビジネスのノウハウを身に付けて置くことは非常に有益だと思う。始める時はハードルが高く感じられるかもしれないが、自分の好きなことを書いて報酬を貰うというのはとても魅力的な仕事なので、本書や他の本も合わせて読みながら、是非チャレンジしてみて欲しい。

しかし、アフィリエイトだけで月収100万・・・。それだけあれば、ずっと旅をしながら生活できるし、半分くらい投資に回して新しいビジネスも始められるな・・・。そんなことを思いながら、モチベーションをアップして今日もブログに取り組むのであった。